【観劇記】2026年6月「博多座六月大歌舞伎」昼の部 〜ジョジョ祝幕にしびれる!あこがれるゥ!〜

2026年6月17日、🎭博多座で開催された『博多座六月大歌舞伎』昼の部を、帰省も兼ねて東京から遠征して観劇してまいりました✨
今回の博多座公演は、八代目 尾上菊五郎・六代目 尾上菊之助の襲名披露として、二人が揃う最後の公演となります🎉 襲名披露狂言となった『菅原伝授手習鑑・車引』では、菊之助が昨年6月の歌舞伎座での襲名披露で勤めた“梅王丸”として博多座でも登場🐉 そして菊五郎家のお家芸・新古演劇十種の内『茨木』では、令和の團菊が対決するという、なかなか見応えのある昼の部です✨
先月の大阪松竹座に続く遠征記となりますが、どうぞ最後まで、ごゆっくりお付き合いください🍵
今回の公演の詳細については「歌舞伎美人」をご確認ください👇
➡️ 令和8年6月博多座「博多座六月大歌舞伎」
成田空港からジェットスターで、いざ福岡へ出発!

博多座遠征は2021年6月以来実に5年ぶりとなります✈️ 前回は日帰りの弾丸ツアーでしたが、今回は実家に帰省も兼ねた二泊三日の最終日に観劇し、そのまま福岡空港へと向かい帰京するというパターンです。
航空券はできるだけ安く済ませたいのでLCCのジェットスターを利用。LCCは予約する時期によって料金がかなり変わるため、今回は「格安航空券モール」で他社便も含めて比較しながら予約しました。
同じくらいの時間帯で比較すると、成田発のジェットスターは片道7,000円台からですが、羽田発のスカイマークは片道16,000円台と倍以上になります(2026年6月時点の料金)。成田までの電車代は羽田より高くなりますが、それを差し引いても余りあるコストパフォーマンスの良さです。
ただし、手荷物の機内持ち込みは7キロまでで、増やすと追加料金が発生します(ちなみにスカイマークは20キロまで無料)。今回は実家なので着替えなどは宅急便で実家に送り、できるだけ身軽にリュック一つで移動することにしました。
しかし、他の搭乗客もできるだけ機内持ち込みで済ませたいようで、座席上の荷物棚にはスーツケースがずらりと並んでリュックを入れる隙間もありません。少し離れたところに空間をつくってなんとかねじ込み、一路福岡へ出発です!✈️
実家での団欒を終え、いざ博多座へ!
一年ぶりの実家では、ミナミ家の親戚一同が集まり、豪勢なすき焼きパーティーを開いてくれました🍚 まあ、その分庭木の剪定とかにも駆り出されるわけですが(笑)😅
そんなこんなで、実家での団欒のひとときも終わり、いざメインの博多座へと出発です🎭
西鉄福岡駅へと到着。駅の改札から出て階段を降りると巨大なモニターに菊之助が!龍角散のCMでしたが、観劇ムードが高まります✨

そこからは徒歩で博多座へ向かいます。地下鉄で行けば隣の駅ですが、天神から中洲への福岡で一番の繁華街を久々に歩いてみました。といっても、昔このへんを活動範囲にしていたわけでもなく、たまに行く程度のところでしたが、「このビルは昔からあるな〜、こっちは新しくできた施設だ」などと物思いにふけりながら歩きます。
中洲を渡ると、船着き場のある川べりが出てきました。博多座の「船乗り込み」が行われたのは多分ここだなと思っていると見えてきました博多座!✨
博多座「博多座六月大歌舞伎」を観劇

博多座は1999年に開場した九州最大級の演劇専用劇場です🎭
中洲川端のオフィスビルや商業施設が立ち並ぶ一角にあり、正面には博多座の大提灯が掲げられています。周囲の建物に溶け込みながらも、どっしりとした存在感を放っています。
館内に入ると、高い天井と黒い床が印象的な広々としたロビーが広がります。特に左右対称にゆるやかな曲線を描く赤絨毯の大階段は見事で、高級ホテルのような雰囲気。歌舞伎座の華やかさとはまた違う、落ち着いた上質さを感じさせてくれます✨
劇場部分から上はオフィスビルとなっており、この点は歌舞伎座とも共通しています。芝居だけでは劇場経営が成り立たないのはどこも同じなのでしょう。劇場単体だった大阪松竹座が先月閉館したことを思うと、そのあたりも大きいのかもしれませんね。
この日は高校生の団体が観劇に来ています。そう言えば甥も一昨年学校で見に来たと言っていましたが、3階席の私よりいい席で観られるのがうらやましい……などと思っていたら、眼前に広がる例のアレ👀
そう、荒木飛呂彦先生による菊五郎・菊之助襲名祝幕です!🎉

おお〜っ、これを観に来たと言っても過言ではありません。う〜む……しばし見入ってしまいました✨
『ジョジョの奇妙な冒険』は少年時代にもっともハマった漫画です。大人になってからは読まなくなっていきましたが、近年アニメ化されたことで読んでいなかった内容も知ることができ、改めてその魅力を感じています。以前から「いつか歌舞伎化されるんじゃないかな」とも思っていたので、今回の祝幕は「ジョジョ歌舞伎化」の前触れではないか?と期待してしまいますね😅
ちなみに、お土産には祝幕デザインのてぬぐいを購入。筋書きも一緒に購入して準備万端、いざ開演です🎭
『寿式三番叟』〜廣松率いる若き五人の三番叟〜

幕開けを飾るのは『寿式三番叟』🎭
昨年5月の歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」でも菊五郎・菊之助襲名披露公演の幕開けとして上演され、尾上松也や尾上右近ら5人の“三番叟”が鮮やかに躍動する姿は今でも目に焼き付いています。
今回の三番叟メンバーの一人、中村玉太郎も筋書のインタビューで「先輩方5人の綺麗に揃った踊りに圧倒されました」と語るほど。もともとは天下泰平や五穀豊穣を祈念する厳粛な舞踊だからか、襲名披露や松竹座のさよなら公演など節目の舞台によく選ばれる演目です。
出だしは“翁”・坂東彌十郎、“千歳”・中村芝のぶによる厳かな舞。
今年の彌十郎さんは朝ドラ『風、薫る』や『銀河の一票』『夫婦別姓刑事』に出演中。さらに7月からは『VIVANT』第2シーズンも始まるなど、まさにテレビドラマでも引っ張りだこです📺
そして翁たちが引っ込むと、いよいよ華やかな三番叟たちの出番✨
大谷廣松(黒)を中心に、中村鷹之資(紫)、中村莟玉(黄)、中村玉太郎(緑)、上村吉太朗(青)と、昨年5月のメンバーよりさらに若手が集いました。
前回も思いましたが、この5人の色彩はまるでゴレンジャー!😆 廣松くんが赤色ではないのが少し残念です。
その廣松くんですが、5人の中では唯一の30代。今回は中心として踊り、厳粛な雰囲気を保ちながらも若手を引っ張るリーダーとしての格をしっかりと見せていました。
かぶき手帖を見返すと、昨年の大河ドラマ『べらぼう』にも出演していたとか。気がつかなかった〜😅
踊りながらセンターが次々と入れ替わり、鈴や中啓(扇子の一種)も巧みに使う若さあふれる溌剌とした舞踊をみせてくれました。
ただ、松也くんたちの三番叟と比べると、やや見劣りしたかな〜というのが正直なところ。
ということで、『寿式三番叟』は幕となりました👏✨
『車引』〜菊之助の梅王丸、成長の軌跡〜

さて、2つ目の演目は、歌舞伎三大名作『菅原伝授手習鑑』から『車引』です🎭
この演目も昨年6月歌舞伎座での菊之助襲名披露の演目で、“梅王丸”を菊之助が演じました。今回も“桜丸”は吉太朗、“松王丸”は鷹之資が演じ、“藤原時平”は中村又五郎から彌十郎へと代わります。
前回“梅王丸”を勤めてから一年が経つ菊之助ですが、「初演より身長が伸びて声も変わりました」とのこと✨
なるほど、実際に見ると前回より一回り大きくなった印象で、荒事としての迫力も出てきました。ただ声を出すのはやや苦労してるかな?とも感じます。
七代目 尾上菊五郎と二代目 中村吉右衛門という偉大な二人の祖父を持つ少年が、どんな役者になっていくのかは実に楽しみですね😊
吉太朗の“桜丸”と鷹之資の“松王丸”も板についてきた印象。でもやはり彌十郎さんの“時平”の迫力がすごい。演じるのは七度目だそうで、思った以上に時平役者ですね〜👑
ラストは“梅王丸”の豪快な飛び六法が披露されて幕となりました👏✨
そうそう、“梅王丸”が傘を取って素顔を出す時、草履を後ろに足ではたくのですが、右の草履が左足に当たってしまいましたね😅 菊之助くんは生真面目に反省してそうな気がします。
『茨木』〜菊五郎と團十郎、大名跡の激突〜

さあ、昼の部ラストを飾るのは、新古演劇十種の内『茨木』です🎭
見どころはもちろん、八代目 尾上菊五郎と十三代目 市川團十郎の対決なんですが……
いきなり“宇源太”まるるきた〜‼️
三番叟でも出てはいましたが、今度はさらに凛々しい若武者です。鮮やかな浅葱色の着物で、主君のために場を整えます✨
そして、“渡辺綱”團十郎登場!
これはさすがの貫禄です。
そこに出てくるだけで場の空気が引きしまる感じですね〜👑
太刀持ち“音若”は玉太郎くん。こういう小姓みたいな役もまだまだいける若さを感じます。
“宇源太”に警護を厳重にするよう指示を出す“渡辺綱”。
小気味いいやり取りからは、“宇源太”が頼れる家臣であることと、主従の信頼の厚さが伝わってきます👍
するとどこからともなく(まあ花道からですが)現れる一人の老女。“渡辺綱”の叔母であり育ての親とも言える“真柴”八代目 尾上菊五郎です。しかし、その正体は“渡辺綱”に左腕を切り落とされた“茨木童子”。
なんとも弱々しい哀れを誘う姿です。が、“宇源太”は無慈悲に追い返そうとします。さすが、まるる(笑)😆
入れてくれない“渡辺綱”へ恨み言を言う“真柴”ですが、この時、“渡辺綱”と“音若”は妙に眠そう。初めて見たときはホントに寝そうなのか心配しましたが、コレは物の怪の妖力で眠気を誘われてるのだとか。でも、“宇源太”は爛々としてますね、いいのか?(笑)😅
結局叔母への情に流されて中に引き入れてしまう“渡辺綱”。“音若”が舞を踊りもてなすと、“宇源太”が“真柴”にも舞を求めます。何か怪しさを感じているのか?やはり有能な家臣!
しかし、左手がない“真柴”は躊躇しながらも、無い左手を使わずに見事に舞い踊ります。これを見て安心したのかさっさと外の警護に出ていく“宇源太”。有能かと思ったのは間違いだった(笑)🤣
まんまと自らの左手を奪うことに成功した“真柴”は、本性を表し逃げていきます。慌てて追う“渡辺綱”……。
というところで間狂言が入ります。市川男女蔵、片岡市蔵、市村橘太郎というなかなかの貫禄の三人が軽妙なやり取りで時間を潰し、いよいよクライマックスへ。
完全に本性を表した“茨木童子”と、それを追って戦闘態勢に入った“渡辺綱”が登場します。
名刀「鬼切安綱」で斬りかかる“渡辺綱”に、自撮り棒…ではなく「鉄杖」で立ち向かう“茨木童子”。
菊五郎と團十郎。家の格も役者としての実力も現在最高峰の二人の激突!✨
それぞれ一門を率いる立場でもあり、團菊祭や襲名披露でないとなかなか共演できない二人の激突はそれだけで心が踊ります🔥
そして激しい立ち合いの末に、自らの左手を持って花道を逃げ去る“茨木童子”。
歌舞伎らしい、「決着は次の機会に」という感じで幕となりました👏✨
博多座公演振り返って

という感じで『博多座六月大歌舞伎・昼の部』観劇終了です👏✨
劇場の『博多座』は綺麗で、空港から地下鉄でわずか4駅という驚異的なアクセスの良さも魅力です✈️
今回観劇した三階席は、手すりではなくガラス板が設けられており、視界を妨げないという配慮がうれしい。
大向こうさんはプロ・アマ混在で、やや響かない感じもしましたが、これは座席位置の問題かも。
劇場内のカフェやレストランは外から店内が見えるので気軽に入りやすい感じです。歌舞伎座のレストランは高級感があって中も見えず、庶民にはハードルが高いのとは対照的。
売店も充実して楽しいですが、観劇しないと買物はできません。それが普通なんでしょうが、歌舞伎座の地下二階の木挽町広場や一階のお土産処など観劇しないでも買物が楽しめる場所があるのは貴重だなと改めて感じました🛍️
まあ、とにもかくにも菊五郎・菊之助の襲名披露の大劇場での公演はこの博多座で終わり、八代目 菊五郎はさらに地方巡業へ、菊之助は学業へと戻るわけです🎉
今月の歌舞伎座公演では七代目 菊五郎が体調不良で休演となり、今後八代目 菊五郎の責任はますます大きくなっていきそうですが、菊之助の成長ぶりが今後の音羽屋を支えていくのは間違いなさそうですね✨
これからも博多座は帰省も兼ねてちょいちょい来たいところですね。『流白浪燦星』なら家族も呼べるかも🎭
ということで、今回の観劇記はコレギリといたしとうございます🍵
帰りは地下鉄であっという間に空港へ✈️
ただ、成田から自宅までが遠い……。観劇の余韻に浸りながら、長い長い帰路についたのでした😅








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