尾上松也は嫁探しより結婚式がしたい?バラエティで人気の歌舞伎役者を解説

尾上松也は嫁探しより結婚式がしたい?バラエティで人気の歌舞伎役者を解説

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若手歌舞伎役者の中でもリーダー格と言える尾上松也おのえまつやは、歌舞伎の舞台だけでなく現在放送中の「半沢直樹」などテレビドラマやバラエティ番組への出演も多く、二枚目らしいさわやかさと人懐っこく陽気なキャラクターは多くのファンの心を掴んでいます。

人気がある以上、女性関係の噂も多い尾上松也ですが、30歳後半になってもまだ結婚はしていません。これには、ちょっと変わった結婚観を持っていることも理由の一つかもしれません。

この記事では、尾上松也歌舞伎役者としての経歴や家系図、テレビでの活躍ぶりと結婚に関する噂や考え方などから、その人気の秘密を解説していきます。

尾上松也は「結婚式」がしたい?

尾上松也は結婚より結婚式がしたい?
尾上松也は歌舞伎役者としてだけでなく、ミュージカルやテレビのドラマ、バラエティ番組などへの出演も多い人気役者ですが、30歳を超えてもまだ結婚はしておず、これまでいろいろな女性との恋の噂がありました。

もっとも有名なのは、2013年に元AKB48で女優の前田敦子との交際報道が流れたことですが、結局は続かなかったようです。

他にも共演した女優とのデート写真が報じられるなど熱愛の噂はありましたが、今のところ結婚はしていません。

そんな尾上松也は自身の結婚観について、週刊誌のインタビューに以下のように答えています。

「恋愛のこと聞かれるの久しぶり!(笑) 結婚はもちろんしたいです。ですが、この年齢になると、“好きだから付き合おう”ってワケにもいかない。職業的に、僕自身と僕の仕事への理解が必要になります。
僕は歌舞伎俳優でなかったら、20代半ばには結婚していたんじゃないかな。いろいろ仕事のことを考えすぎてタイミングを逃してしまったみたいです(笑)。僕は子どもが好きですし、早く結婚したい気持ちはずっとありますよ!」週刊女性2020年1月21日号

結婚はしたいけど、現実的には歌舞伎役者としての自分を理解してくれる人でなければ難しいと感じていることが伺えるコメントです。

実際に、梨園(歌舞伎界)の妻になると、一般の世間とはちがう様々なしきたりや独特の決まりに従わなくてはならなくなるので、単にお互い「好きだから」では結婚までは進めないようです。

そして最近では、自身が出演するテレビのバラエティ「川柳居酒屋なつみ」で次のようなコメントまで飛び出しています。

松也「僕は“結婚”よりも“結婚式”がしたいんです!

このコメントを聞いた宇賀なつみや他のゲストからは、何を言っているのかわからないとドン引きされています。

いかにも派手な舞台や演出で人を楽しませたい歌舞伎役者・尾上松也らしいコメントですが、結婚に対して少々諦め気味なのかなとも思えます。

ところが、新型コロナウイルスの影響による歌舞伎公演の休演中に家で自粛している間、結婚したい思いが強まってきたようで、再び「川柳居酒屋なつみ」で理想の結婚相手について以下のようなコメントをしています。

松也「何でもいいと思うんですけど、何か一つバチッと合う所があったらいいのかな。例えば、異常に映画の趣味が合うとか、異常に味覚が合うとか、他のことに価値観がちがってもここだけはこの人としか共有できないみたいな。ウチの両親がそういうところがありまして、けっこう喧嘩してたんですけど、食卓で映画を見ていると、この俳優の芝居がいいんだとかこの物語がこうだとかバチバチ合ってた。こういうのがいいのかなと。」

これを聞いた番組ゲストの東山紀之には、「もし結婚したらバチ婚だな。」と突っ込まれています。

ぜひともあきらめないで、何か一つでもバチッと価値観が合う、歌舞伎役者としての尾上松也を理解して支えてくれる良き結婚相手に巡り会えることを期待したいものです。

ちなみに2023年1月に開催された新春浅草歌舞伎のプログラムの中で、2023年にプライベートで挑戦したいことを聞かれ、「結婚、にしておきましょう(笑)。」と綴っていますが、どうなるでしょうか?

【達人メモ その1】
尾上松也は他のテレビ番組でのコメントで、後輩で同じく結婚してない尾上右近に対して、「あいつはマザコンだから結婚できない」というようなことを言っていますが、尾上右近は「そもそも松也さん自体が結婚してないですから」と反論しています。また、「川柳居酒屋なつみ」では「歌舞伎役者はモテるのか」と聞かれて、「自分以外はみんなモテます」と、とぼけていました。今後もいろいろと女性の噂はつきないようです。

歌舞伎役者・尾上松也の真価とは

尾上松也はテレビ番組やCMの出演なども多いので、歌舞伎を知らなくても見たことのある人は多いと思います。ここでは主に歌舞伎役者としての尾上松也の魅力について紹介していきます。

生年月日
昭和60年(1985年)1月30日
本名
井上 龍一いのうえ りゅういち
屋号
音羽屋
家紋(定紋)
抱き若松だきわかまつ
初舞台
平成2年(1990年)5月 「伽羅先代萩めいぼくせんだいはぎ」鶴千代役
襲名歴
平成2年(1990年)5月 尾上松也おのえまつや(二代目)
主な役
仮名手本忠臣蔵かなでほんちゅうしんぐら顔世御前かおよごぜん大星由良助おおぼしゆらのすけ
角力場すもうば」山崎屋与五郎、放駒長吉
寿曽我対面ことぶきそがたいめん曾我五郎そがごろう
熊谷陣屋くまがいじんや」 藤の方
鳴神なるかみ鳴神上人なるかみしょうにん
弁天娘女男白浪べんてんむすめめおのしらなみ弁天小僧べんてんこぞう
連獅子れんじし
「コクーン歌舞伎 三人吉三さんにんきちさお坊吉三おぼうきちさ
音羽獄おとわがだけだんまり」 音羽夜叉五郎
「新作歌舞伎 あらしのよるに」 ヤギめい
「マハーバーラタ戦記」 阿龍樹雷王子あるじゅらおうじ
義賢最期よしかたさいご木曽先生義賢きそのせんじょうよしかた
与話情浮名横櫛よわなさけうきなのよこぐし」 与三郎
義経千本桜よしつねせんぼんざくら」 佐藤忠信(狐忠信)
「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」 ユパ
「新作歌舞伎 赤胴鈴之助」 鈴之介
「新作歌舞伎 刀剣乱舞」 三日月宗近

二代目尾上松也(本名・井上龍一)は、昭和60年(1985年)1月30日に六代目尾上松助おのえまつすけの長男として生まれます。父の松助は新派しんぱ(※)俳優春本泰男の長男で、尾上菊五郎率いる「菊五郎劇団」で名脇役として活躍しました。

龍一は平成2年(1990年)5月、歌舞伎座の「伽羅先代萩」で、七代目尾上梅幸演じる政岡を相手に、中村七之助が演じる千松とともに鶴千代役で二代目尾上松也を名のり初舞台を踏み、「歌舞伎界の天才子役」と呼ばれるほど注目されました。

若い時は子役や女形として活躍しますが、二十歳のときに父・松助が亡くなり後ろ盾を失います。それでも結束の固い菊五郎劇団の中で育てられ、女形として舞台に立つことが多かったのですが、若い女形には尾上菊之助中村梅枝らの、いわゆる「歌舞伎界の御曹司」がいたので、だんだん出番を得るのが難しくなってきます。

このとき、まだ無名の松也に注目して起用したのが市川海老蔵です。平成20年(2008年)の四国・こんぴら歌舞伎に松也を参加させ、「角力場」の男性の大役に抜擢し、女形だけでなく立役もこなせることを示します。

平成25年(2013年)には、海老蔵が座頭を勤めた浅草新春歌舞伎で松也を「寿曽我対面」の曾我五郎という大役で起用し、市川團十郎家得意の荒々しい演技が特徴の「荒事」の演技を勤めさせることで、松也の立役としても活躍できる可能性をさらに広げました。

松也自身も、四代目市川猿之助(当時・亀治郎)の自主公演「亀治郎の会」への出演をきっかけに、平成21年(2009年)から自主公演の「挑む」を開催し、自ら歌舞伎役者として活躍する場を切り開いていきます。自主公演は役者が自腹を切って劇場を借りたり、役者やスタッフを雇わなければならないので大変ですが、若手の役者でも主演できるというメリットがあります。

そんな松也の地道な努力の甲斐もあって、徐々に知名度も上がっていき、平成26年(2014年)にはコクーン歌舞伎「三人吉三」中村屋勘九郎七之助とともにお坊吉三を勤めるほどになりました。

そして、平成27年(2015年)10月の歌舞伎座で行われた「音羽獄だんまり」では、ついに看板の最初に名前が出る「書き出し」の栄誉にあずかることになります。

2015年からは若手歌舞伎役者の登竜門である新春浅草歌舞伎座頭の立場で公演を率いており、若手歌舞伎役者のリーダー的存在となっていきます。

近年はテレビのドラマやバラエティ番組への出演が目立ちますが、歌舞伎の舞台での実績も着実に積み上げています。令和2年(2020年)は新型コロナウイルスの影響で歌舞伎の公演自粛が続きましたが、この期間もテレビや動画配信などで表に出ることが多い松也は、歌舞伎の宣伝に大きな役割を果たしていたと言えます。

2009年から行われてきた歌舞伎自主公演「挑む」は、2021年8月の10回目をもって終了となりました。最後を飾った演目は、新作歌舞伎「赤胴鈴之助」です。松也の親友でもある俳優の生田斗真も特別出演し大盛況に終わりましたが、2022年の6月22日から動画配信サービス「Netflix」での配信が決定しています。

>>「新作歌舞伎 赤胴鈴之助」Netflixでの視聴はコチラ

2023年7月には、初の演出となる新作歌舞伎「刀剣乱舞とうけんらんぶ ー月刀剣縁桐つきのつるぎえにしのきりのはー」を新橋演舞場で披露し、演出家としてのデビューも果たしました。

新作歌舞伎「刀剣乱舞 ー月刀剣縁桐ー」について詳しくは以下の記事を御覧ください。

尾上松也は決して恵まれない立場にありながら、自らのたゆまぬ努力とどんなことにも挑戦する積極性で、若手歌舞伎役者のリーダーに成長しました。今後も様々な歌舞伎の可能性を広げていくことが期待されます。

※新派とは明治21年(1888年)に始まった日本の演劇の一派のこと。 それまで日本の演劇と言えば「歌舞伎」のことでしたが、歌舞伎とは違う新らしい現代劇として発展します。「新派」と称されたのは江戸時代から続く「歌舞伎」に対して新しという意味。現在、新派と言えば「劇団新派」のことを指し、十八代目中村勘三郎の姉・波乃久里子や尾上松也の妹・春本由香も所属しています。




尾上松也の家系図から見る家族関係

尾上松也の家族を中心とした家系図は以下のようになります。屋号は尾上菊五郎家や尾上右近と同じ「音羽屋」ですが、家紋は「抱き若松」です。

尾上松也の家系図

祖父・春本泰男は新派の俳優です。父・六代目尾上松助は歌舞伎俳優になり二代目尾上松緑に師事します。菊五郎劇団で名脇役として活躍しますが、59歳とまだ若くして亡くなります。

松也の母は元新派女優の河合盛恵で、妹は現・新派女優の春本由香です。

妹・由香は8歳年上の兄・松也を父親のように慕っており、松也がミュージカルに出演したときの付き人になったことがきっけで女優を目指すようになりました。兄・松也もデビューした妹に「厳しい世界だが頑張ってほしい」とエールを送っています。

2016年には「九月新派特別公演」で兄妹で共演を果たし、2020年放送の松也主演のテレビドラマ「課長バカ一代」でも共演しています。

尾上松也が主役・八神和彦、春本由香が八神と同じ部署のOL・香坂瞳を演じるドラマ「課長バカ一代」はこちら。

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バラエティやドラマでも活躍中

歌舞伎の舞台以外でも活躍する尾上松也ですが、ドラマやミュージカルなどの主な出演情報をまとめました。

<テレビドラマ>

  • 「おんな城主 直虎」 今川氏真役
  • 「さぼリーマン甘太朗」 飴谷甘太朗役
  • 「BS笑点ドラマスペシャル 桂歌丸」 桂歌丸役
  • 「課長バカ一代」 八神和彦役
  • 「日曜劇場 半沢直樹(2020年版)」 瀬名洋介役
  • 「まったり赤胴鈴之助」 赤胴鈴之助役
  • 「ミステリと言う勿れ」 池本優人役
  • 「やんごとなき一族」 深山明人役
  • 「鎌倉殿の13 人」 後鳥羽上皇役
  • 「女神の教室〜リーガル青春白書〜」 風見颯役

<バラエティ・教養・ドキュメンタリー>

  • 「知られざる物語 京都1200年の旅」
  • 「尾上松也の古地図で謎解き! にっぽん探究」
  • 「尾上松也の謎解き歴史ミステリー」
  • 「尾上松也 蔵出し!とことん歴史紀行」
  • 「情熱大陸」
  • 「7年ごとの成長記録シリーズ」
  • 「川柳居酒屋なつみ」
  • 「松也Pの◯◯◯」

<その他>

  • 2020FNS歌謡祭 第一夜

<映画>

  • 「源氏物語 千年の謎」 頭中将役
  • 「NEWシネマ歌舞伎第22弾 三人吉三」 お坊吉三役
  • 「すくってごらん」 香芝誠役(主演)

<舞台>

  • 「エリザベート」
  • 「ミュージカル 狸御殿」
  • 九月新派特別公演「振袖纒」
  • 「IMY旗揚げコンサート~まだ色々曖昧なトリオの明確な門出」
  • 「怖い絵」
  • 「ミュージカル スリル・ミー」

尾上松也の意外な趣味

歌舞伎以外でも多くのメディアで活躍する尾上松也ですが、私生活でもいろいろと趣味を楽しんでいるようで、テレビではよく趣味の話で盛り上がっています。

ドラマ「さぼりーまん甘太郎」ではスイーツ好きの主人公を演じていましたが、実際に松也本人も甘い「スイーツ」に目がなく、スイーツ男子を自称しています。

2014年に行われた自主公演「挑む」では、日本橋で江戸文化を後世に伝える活動をおこなう日本橋老舗江戸文化研究會と佐賀県とのコラボレーションで「有田焼風鈴(ぷりん)あんみつ」をプロデュースしています。

また、「スニーカー」にはまっており、自宅には100足を超えるスニーカーを所持するほどで、置く場所に困って専用のスニーカー部屋を作ってしまったとか。

先にスニーカーにハマっていた中村虎之助と共に歌舞伎界にスニーカーブームを広めようとしており、中村七之助などは、松也と車で移動中に3時間に渡ってスニーカー愛を聞かされ続けて、ついにスニーカーにハマるようになってしまいました。

さらに、「キャンドル」も自宅に100個以上所持して毎晩火を灯して楽しんでいるそうで、ついには日本キャンドル協会の理事にまでなっています。

そして2022年に始まった番組「松也Pの◯◯◯まるるまる」(BS松竹東急)では、ついに番組のプロデューサーになりきって自分の好きなことを思うようにやるまでになってしまいました。

何かにハマってしまうととことん突き詰めてしまう性格のようで、これからもどんな趣味にはまってしまうのか楽しみですね。



尾上松也の歌舞伎公演情報

尾上松也が出演する歌舞伎公演の情報を以下にお知らせします。

2023年12月 新橋演舞場

2023年12月の新橋演舞場で初公開される新作歌舞伎「流白浪燦星」で尾上松也は石川五ェ門を勤めます。

2024年1月 浅草公会堂

2024年1月の浅草公会堂「新春浅草歌舞伎」に尾上松也が出演します。

その他舞台・テレビなど出演情報、DVD情報

歌舞伎以外での舞台やメディアでの活躍も多くなっている尾上松也ですが、今後の活動内容を紹介します。

レギュラー番組

レギュラー出演のテレビ番組は以下になります。。

バラエティー
【タイトル】
松也Pの◯◯◯
【放送時間】
2022年3月29日(火)から毎週火曜放送
BS松竹東急 23時30分〜24時
再放送 日曜 9時30〜10時
【内容】
尾上松也が企画会議から参加して本気でゼロから決めていくドキュメンタリーバラエティ。記念すべき初回は「尾上松也、車を買う?」しかも、その車にキャンドルを飾りたいという謎企画でスタート!果たして、番組として成立するのか?
【放送局】
BS松竹東急

DVD

尾上松也の歌舞伎が見られるDVDはこちら。


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まとめ:歌舞伎だけでない尾上松也の活躍に期待

人気歌舞伎俳優の尾上松也について解説してきましたがいかがだったでしょうか?

度々、交際の噂が流れても結婚していないのは、歌舞伎役者としての自分を受け入れてくれる相手になかなか巡り会えないことも一因のようで、「結婚より結婚式がしたい」とのコメントにはやや諦め気味な様子も伺えます。

家系図的には必ずしも歌舞伎役者として恵まれていたわけではありませんが、たゆまぬ努力で着実に実績を積み上げており、テレビやミュージカルなど活動の幅を広げることで「歌舞伎」を広く世間に知らしめています。

今後も若手歌舞伎役者のリーダー格として、さらなる飛躍が期待される尾上松也に注目ですね。

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