【2023年4月】歌舞伎公演情報　新歌舞伎座十周年を飾る鳳凰祭が開幕！

令和5年（2023）4月の歌舞伎公演情報を、劇場や演目、配役などについて紹介していきます。

2023年4月の歌舞伎座は、新歌舞伎座開場から10周年となる「鳳凰祭四月大歌舞伎」が開催され、片岡仁左衛門かたおかにざえもんと坂東玉三郎ばんどうたまさぶろうの名コンビに、尾上松緑おのえしょうろく、市川猿之助いちかわえんのすけらが登場します。御園座の陽春花形歌舞伎には、中村勘九郎なかむらかんくろうや中村七之助なかむらしちのすけが出演。創業150周年を迎える明治座では中村梅玉なかむらばいぎょくを筆頭に、中村芝翫なかむらしかん、松本幸四郎まつもとこうしろう、片岡愛之助かたおかあいのすけらの人気役者が出演して150周年を祝います。

3月から続いて上演される新作歌舞伎「ファイナルファンタジーX」には尾上菊之助おのえきくのすけ、中村獅童なかむらしどう、尾上松也おのえまつやらが出演し、松本白鸚まつもとはくおうは「ラ・マンチャの男」ファイナル公演の復活上演に挑みます。

4月の歌舞伎公演も楽しみな演目が並んで何を見るか迷ってしまいそうですが、ぜひ観劇の参考にしてくださいね。

歌舞伎座

2023年4月、歌舞伎の総本山とも言える歌舞伎座で行われる「鳳凰祭四月大歌舞伎」の公演情報を紹介します。

歌舞伎座新開場十周年「鳳凰祭四月大歌舞伎」　

2023年4月の歌舞伎座は新歌舞伎座が開場してから10周年の記念となる「鳳凰祭四月大歌舞伎」として開催され、これまで三部制だった公演が昼の部と夜の部の二部制で行われます。幕見席以外の全座席が販売されますが、大向うはまだ一般の観客には許可されません。

昼の部　 「新・陰陽師」

昼の部では「新・陰陽師しんおんみょうじ」が上演され、中村隼人なかむらはやとが主役の安倍晴明を演じ、市川猿之助は宙乗りを披露します。

夜の部　 「与話情浮名横櫛」「連獅子」

夜の部では「切られ与三」として有名な「与話情浮名横櫛よわなさけうきなのよこぐし」に片岡仁左衛門と坂東玉三郎の名コンビが登場し、尾上松緑と尾上左近おのえさこんは親子で「連獅子れんじし」を演じます。

※「与話情浮名横櫛」に出演予定の市川左團次が体調不良のため休演となりました。

歌舞伎演目「与話情浮名横櫛（切られ与三）」「連獅子」について詳しくは以下の記事を御覧ください。

歌舞伎「切られ与三」のあらすじ解説！名セリフ「しがねえ恋の情けが仇」とは？

歌舞伎の演目「切られ与三きられよさ」とは、正式には「与話情浮名横櫛よわなさけうきなのよこぐし」言う、歌舞伎世話物の名作で、昭和歌謡の名曲「お富さん」の歌詞の元ネタとしても有名です。 ここでは、歌舞伎の「切られ与三」のあらすじや芝居中に語られる名セリフ、舞台になった源氏店の場所や、名曲「お富さん」の元になった理由、これからの公演情報など、初心者の方にもわ

歌舞伎「連獅子」迫力の毛振りに隠された意味は？あらすじや衣装も解説

歌舞伎の連獅子れんじしは、歌舞伎らしい派手な衣装と豪快な毛振りでとても人気がある、歌舞伎舞踊の演目です。 ここでは、連獅子のあらすじや毛振りの意味、歌舞伎役者の親子共演が多いこと、派手な衣装についてなど、まだ連獅子を見たことがない人にもわかりやすく解説します。 また、2019年のラグビーワールドカップのマスコットに連獅子をモデルにしたキャラクター

＞＞歌舞伎座「鳳凰祭四月大歌舞伎」の詳細はコチラ

御園座

令和5年（2023）4月の名古屋・御園座で行われる陽春花形歌舞伎について紹介します。

陽春花形歌舞伎

令和5年（2023）4月の御園座では、中村七之助が「お染の七役おそめのななやく」、中村勘九郎が「怪談乳房榎かいだんちぶさのえのき」でそれぞれ早替わりを披露します。

＞＞陽春花形歌舞伎の詳細はコチラ

明治座

令和5年（2023）4月の東京・明治座で行われる公演について紹介します。

壽祝桜四月大歌舞伎

令和五年（2023）4月の東京・明治座では、創立150周年を記念して壽祝桜四月大歌舞伎が開催されます。中村梅玉を座頭に、中村芝翫、松本幸四郎、片岡愛之助らが出演し、明治座の150周年を祝います。

※　「絵本合法衢に出演予定の上村吉弥の役が片岡千壽に変更になりました。

＞＞明治座「壽祝桜四月大歌舞伎」の詳細はコチラ

IHIステージアラウンド東京（豊洲）

IHIステージアラウンド東京は、周囲を取り囲む360度全てに舞台が展開され、その中心に巨大な円形の観客席を配置したアジア初の没入型エンタテインメント劇場です。2023年3月から4月にかけて新作歌舞伎「ファイナルファンタジーX」が上演されます。

新作歌舞伎　ファイナルファンタジーX

超人気RPG「ファイナルファンタジーX（10）」が、尾上菊之助によって新作歌舞伎として公開され、中村獅童や尾上松也らが出演します。

＞＞新作歌舞伎「ファイナルファンタジーX」の詳細はコチラ

その他の公演

2023年4月に行われる歌舞伎役者が出演する舞台について紹介します。

ラ・マンチャの男

昨年（2022）、松本白鸚によるファイナル公演と銘打たれて行われたミュージカル「ラ・マンチャの男」は、コロナ禍の影響で全25回の予定が7回しか上演がかなわないという《幻のファイナル公演》となってしまいました。しかし、2023年4月に《幻のファイナル公演、奇跡の復活》としてよこすか芸術劇場で上演されることになりました。

＞＞「ラ・マンチャの男」の詳細はコチラ

まとめ：新年度は歌舞伎で気分を一新！

令和5年（2023）4月の歌舞伎公演は、歌舞伎座では10周年を記念した鳳凰祭が行われ、片岡仁左衛門と坂東玉三郎の名コンビに、尾上松緑、市川猿之助らが出演し、御園座では陽春花形歌舞伎に中村勘九郎、中村七之助、明治座では150
周年を記念して中村梅玉を筆頭に松本幸四郎らが出演。尾上菊之助は先月からの新作歌舞伎「ファイナルファンタジーX」を披露します。

4月は新たな出発の時期ですが、歌舞伎の舞台も気分を一新して楽しんでくださいね。