【2023年7月】歌舞伎公演情報　自分のスタイルで夏の歌舞伎を楽しもう！

令和5年（2023）7月の歌舞伎公演情報を、劇場や演目、配役などについて紹介していきます。

2023年7月の歌舞伎座は、「七月大歌舞伎」が開催され、市川團十郎いちかわだんじゅうろうが出演します。大阪松竹座では片岡仁左衛門かたおかにざえもんや尾上菊之助おのえきくのすけ、松本幸四郎まつもとこうしろうが登場し、国立劇場では中村芝翫なかむらしかんが出演して歌舞伎鑑賞教室が開催。新橋演舞場では尾上松也おのえまつやら若手歌舞伎役者に中村梅玉なかむらばいぎょくを迎えて新作歌舞伎「刀剣乱舞とうけんらんぶ」が披露されます。

京都南座では坂東玉三郎ばんどうたまさぶろうによる二日間だけの落語とのコラボレーション「夏のひととき」が開催され、６月からの巡業公演「松竹大歌舞伎 東コース」も各地で開催されます。

7月は夏の暑い季節になりますが、暑さを忘れて自分のスタイルに合わせた歌舞伎観劇の参考にしてくださいね。

歌舞伎座

2023年7月、歌舞伎の総本山とも言える歌舞伎座で行われる「七月大歌舞伎」の公演情報を紹介します。

歌舞伎座　七月大歌舞伎

2023年7月の歌舞伎座では「七月大歌舞伎」が開催され、昼の部には市川猿之助の代役を市川中車が勤め、夜の部では市川團十郎が市川ぼたん、市川新之助と親子で登場します。

※中村玉太郎が体調不良のため7/5より休演となりましたが、7/11から復帰しました。詳細はコチラ
※市村竹松が体調不良のため7/8より休演となりましたが、7/17から復帰しました。詳細はコチラ
※市村光が体調不良のため休演となりましたが、7/20から復帰しました。詳細はコチラ

昼の部　 「菊宴月白浪」

昼の部では三代猿之助四十八撰の内「菊宴月白浪きくのえんつきのしらなみ」が上演され、市川中車が宙乗りを披露します。

＞＞歌舞伎座『菊宴月白浪』ダイジェスト映像、特別ビジュアル公開

夜の部　 「神霊矢口渡」「神明恵和合取組」「鎌倉八幡宮静の法楽舞」

夜の部では、市川團十郎が二人の子どもたちと出演し、七役早替りを披露します。

＞＞歌舞伎座『神霊矢口渡』ダイジェスト映像公開
＞＞歌舞伎座『め組の喧嘩』ダイジェスト映像公開
＞＞歌舞伎座『鎌倉八幡宮静の法楽舞』ダイジェスト映像公開

＞＞歌舞伎座「七月大歌舞伎」の詳細はコチラ

大阪松竹座

令和5年（2023）7月に行われる大阪松竹座での歌舞伎公演について紹介します。

大阪松竹座・七月大歌舞伎

令和5年（2023）7月の大阪松竹座では、七月大歌舞伎が開催され、片岡仁左衛門、中村鴈治郎、尾上菊之助、松本幸四郎らが登場します。

※中村寿治郎が体調不良のため初日から休演していましたが、7/8から復帰することになりました。詳細はコチラ

歌舞伎演目「吉例寿曽我」「京鹿子娘道成寺」について詳しくは以下の記事を御覧ください。

寿曽我対面の見どころ解説！歌舞伎メインキャストが集う祝祭演目は必見

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「娘道成寺」は歌舞伎女形が憧れる舞踊の最高峰！あらすじと見どころ解説

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＞＞大阪松竹座七大歌舞伎の詳細はコチラ

国立劇場

令和5年（2023）7月の東京・国立劇場で行われる公演について紹介します。

令和5年7月歌舞伎鑑賞教室「双蝶々曲輪日記－引窓－」

令和5年（2023）の国立劇場・大劇場は、「未来へつなぐ国立劇場プロジェクト・初代国立劇場さよなら公演」と銘打って行われます。7月は中村芝翫、中村錦之助による「双蝶々曲輪日記ふたつちょうちょうくるわにっきー引窓ひきまどー」が上演され、歌舞伎初心者にもわかりやすい「歌舞伎のみかた」もあります。

歌舞伎演目「双蝶々曲輪日記」について詳しくは以下の記事を御覧ください。

双蝶々曲輪日記とは？歌舞伎演目の「引窓」と「角力場」のあらすじ解説！

双蝶々曲輪日記ふたつちょうちょうくるわにっきとは関西・上方歌舞伎の世話物の演目で、複雑な義理人情の物語で人気があります。 全九段と長編ですが、この記事ではよく上演される「角力場すもうば」と「引窓ひきまど」について、あらすじや見どころ、登場人物と相関図、上演情報などを、初めて見る方にもできるだけわかりやすく解説するので、ぜひ観劇の参考にしてくださいね。

＞＞令和5年7月歌舞伎鑑賞教室「双蝶々曲輪日記－引窓－」の詳細はコチラ

新橋演舞場

令和5年（2023）7月の新橋演舞場で行われる公演について紹介します。

新作歌舞伎「刀剣乱舞」

令和5年（2023）7月の新橋演舞場では、新作歌舞伎「刀剣乱舞とうけんらんぶ」が披露されます。人気ゲーム「刀剣乱舞　ONLINE」が巻き起こした“刀剣ブーム”は、舞台やアニメ、映画などになりましたが、ついに新作歌舞伎として披露されることになりました。尾上松也を始めとした若手歌舞伎役者たちに中村梅玉を迎えて、歌舞伎ならではの斬新な脚色に期待が高まります。

また、初日と千穐楽の公演は有料でライブ配信されます。見逃し配信もあるので劇場で観劇できない方はぜひ御覧ください。
＞＞新作歌舞伎『刀剣乱舞』ライブ配信のお知らせはコチラ

※大谷龍生が体調不良のため7/12より休演していましたが、7/15から復帰することになりました。詳細はコチラ

＞＞新作歌舞伎「刀剣乱舞」の詳細はコチラ

京都南座

2023年7月の京都南座での公演について紹介します。

坂東玉三郎 夏のひととき

坂東玉三郎の落語とのコラボによる特別公演「坂東玉三郎 夏のひととき」が上演されます。

＞＞京都南座「坂東玉三郎　夏のひととき」の詳細はコチラ

巡業公演

令和5年（2023）7月に開催される歌舞伎の巡業公演について紹介します。

松竹大歌舞伎　東コース

2023年6月30日から始まる松竹歌舞伎巡業公演・東コースが7月31日まで、神奈川、東京、北海道、秋田、山形、栃木、埼玉、宮城、静岡、長野、石川、福井、岐阜、兵庫、広島、岡山、愛知で開催されます。8月31日からは西コースも開催予定です。

歌舞伎演目「土蜘」について詳しくは以下の記事を御覧ください。

【歌舞伎】土蜘（つちぐも）のあらすじ解説　不気味な蜘蛛の糸が源頼光を襲う！

歌舞伎の演目「土蜘つちぐも」は、能の「土蜘蛛」を元に作られた長唄の舞踊劇で、不気味な土蜘の精が蜘蛛の糸を派手に投げかける場面が印象的な演目です。 尾上菊五郎家おのえきくごろうけのお家芸「新古演劇十種しんこえんげきじゅっしゅ」の一つでもあり、何度も上演される人気の演目でもあります。 この記事では、歌舞伎演目「土蜘」とはどういう演目なのかを、その成立

＞＞松竹大歌舞伎・東コースの詳細はコチラ

まとめ：7月のみどころは？

令和5年（2023）7月の歌舞伎公演は、歌舞伎座では先月に続いて休演となった市川猿之助の代役を勤める従兄弟の市川中車、そして親子で共演する市川團十郎に注目です。大阪松竹座では片岡仁左衛門を筆頭に尾上菊之助や松本幸四郎と人気役者が集まり、新橋演舞場では尾上松也ら若手を中心とした新作歌舞伎「刀剣乱舞」に若者が集まりそうです。落語好きな人には坂東玉三郎の「夏のひととき」、歌舞伎初心者の方には国立劇場での歌舞伎鑑賞教室、地方の方には松竹歌舞伎巡業の東コースなどいろいろな楽しみ方があります。

自分のスタイルに合わせて、7月の歌舞伎を楽しんでくださいね。