【2023年11月】歌舞伎公演情報 吉例顔見世歌舞伎にインドの風が吹く!

【2023年11月】歌舞伎公演情報 吉例顔見世歌舞伎にインドの風が吹く!

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令和5年(2023)11月歌舞伎公演情報を、劇場演目配役などについて紹介していきます。

2023年11月の歌舞伎座は、恒例の「吉例顔見世大歌舞伎」が開催され、昼の部は尾上菊之助おのえきくのすけ、夜の部は片岡仁左衛門かたかにざえもんが主演を勤めます。平成中村座は四年ぶりとなる小倉城公演を行い、市川團十郎白猿いちかわだんじゅうろうはくえん中村梅玉なかむらばいぎょくとともに10月からの襲名披露巡業で各地を廻ります。

11月は歌舞伎の公演は多くありませんが、ぜひ歌舞伎観劇を楽しむ参考にしてくださいね。

歌舞伎座

歌舞伎座
令和5年(2023)11月、歌舞伎の総本山とも言える歌舞伎座で行われる歌舞伎公演情報を紹介します。

歌舞伎座 吉例顔見世大歌舞伎

令和5年(2023)11月の歌舞伎座では、昔から11月は翌年の役者の“顔見世”が行われていたことから「吉例顔見世大歌舞伎きちれいかおみせおおかぶき」が開催されます。

吉例顔見世大歌舞伎 ※公演終了
日時
令和5年(2023年)11月2日(木)~25日(土)
※休演日 10日(金)、20日(月)
昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分〜
チケット発売日
「松竹歌舞伎界」ゴールド会員:10月11日(水)~
「松竹歌舞伎界」特別会員:10月12日(木)~
「松竹歌舞伎界」会員:10月13日(金)~
一般販売:10月14日(土)~
窓口販売・お引取り:10月16日(月)~
劇場
歌舞伎座

昼の部  「マハーバーラタ戦記」

昼の部ではインドの大叙事詩を歌舞伎化した大作「マハーバーラタ戦記」が、6年ぶりに再演されます。主演のカルナは今回も尾上菊之助で、ライバルとなるアルジュラ王子を中村隼人なかむらはやとが勤めます。

※市川團蔵が怪我のため9日から休演します。詳細はコチラを御覧ください。

上演開始時間
午前11時~
演目(一)
極付印度伝
マハーバーラタ戦記
配役
【迦楼奈(かるな)/シヴァ神(しん)】尾上菊之助
【太陽神(たいようしん)】坂東彌十郎
【仙人久理修那(せんにんくりしゅな)】中村錦之助
【帝釈天(たいしゃくてん)】坂東彦三郎
【百合守良王子(ゆりしゅらおうじ)】坂東亀蔵
【風韋摩王子(びーまおうじ)】中村萬太郎
【汲手姫(くんてぃひめ)】中村米吉
【阿龍樹雷王子(あるじゅらおうじ)/梵天(ぼんてん)】中村隼人
【納倉王子(なくらおうじ)】中村鷹之資
【我斗風鬼写(がとうきちゃ)/ガネーシャ】尾上丑之助
【鶴妖朶王女(づるようだおうじょ)/ラクシュミー】中村芝のぶ
【沙羽出葉王子(さはでばおうじ)】上村吉太郎
【森鬼獏(しきんば)】尾上菊市郎
【森鬼飛(しきんび)】上村吉弥
【道不奢早無王子(どうふしゃさなおうじ)】市川猿弥
【亜照楽多(あでぃらた)】河原崎権十郎
【羅陀(らーだー)】市村萬次郎
【多聞天(たもんてん)】市川團蔵(休演:11/9〜)
市川荒五郎(代役:11/9〜)
【大黒天(だいこくてん)】坂東楽善
【那羅延天(ならえんてん)】尾上菊五郎

夜の部  「松浦の太鼓」「鎌倉三代記」「顔見世季花姿繪」

夜の部では、「松浦の太鼓まつうらのたいこ」に片岡仁左衛門が主役で登場。 鎌倉三代記かまくらさんだいきでは中村時蔵なかむらときぞう中村芝翫なかむらしかんが出演。顔見世季花姿繪かおみせづきはなのすがたえでは三種類の華やかな舞踊が披露されます。

上演開始時間
午後4時30分〜
演目(一)
松浦の太鼓まつうらのたいこ
配役
【松浦鎮信】片岡仁左衛門
【大高源吾】尾上松緑
【近習鵜飼左司馬】市川猿弥
【同 江川文太夫】中村隼人
【同 渕部市右衛門】中村鷹之資
【同 里見幾之丞】中村吉之丞
【同 早瀬近吾】市村橘太郎
【門番平内】片岡松之助
【お縫】中村米吉
【宝井其角】中村歌六
演目(二)
鎌倉三代記かまくらさんだいき
配役
【三浦之助義村】中村時蔵
【時姫】中村梅枝
【おくる】市川高麗蔵
【阿波の局】中村歌女之丞
【讃岐の局】中村梅花
【富田六郎】中村松江
【母長門】中村東蔵
【佐々木高綱】中村芝翫
演目(三)
顔見世季花姿繪かおみせづきはなのすがたえ
配役
〈春調娘七種〉
【曽我五郎】中村種之助
【静御前】尾上左近
【曽我十郎】市川染五郎
〈三社祭〉
【悪玉】坂東巳之助
【善玉】尾上右近
〈教草吉原雀〉
【鳥売りの男実は雀の精】中村又五郎
【鳥刺し実は鷹狩の侍】中村歌昇
【鳥売りの女実は雀の精】片岡孝太郎

>>歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」の詳細はコチラ



平成中村座

令和5年(2023)11月に行われる平成中村座公演について紹介します。

平成中村座 小倉城公演

令和5年(2023)11月に、福岡県北九州市の小倉城勝山公園特設劇場で4年ぶりとなる「平成中村座 小倉城公演」が行われます。前回に続いて小倉城を背景にして、ご当地物である「小笠原騒動」などが上演され、中村勘九郎・七之助を始めとする中村屋のメンバーが出演します。

※11月13〜14日の夜の部公演は関係者の体調不良のため休演になりましたが、15日から再開します。休演していた中村歌之助は15日から復帰、中村鶴松は17日から復帰しました。詳しくはコチラを御覧ください。

平成中村座 小倉城公演 ※公演終了
日時
令和5年(2023年)11月1日(水)~26日(日)
【休演】7日(火)、13日(月)昼の部、20日(月)
劇場
小倉城勝山公園特設会場
昼の部
演目(一)
義経千本桜よしつねせんぼんざくら
渡海屋
大物浦
配役
【渡海屋銀平実は新中納言知盛】中村勘九郎
【女房お柳実は典侍の局】中村七之助
【相模五郎】中村橋之助
【入江丹蔵】中村虎之介
【伊勢三郎】中村鶴松(休演:11/14〜16)
中村かなめ(代役:11/14〜16)
【片岡八郎】中村歌之助(休演:11/14)
中村いてう(代役:11/14)
【亀井六郎】中村福之助
【源九郎判官義経】坂東新悟
【武蔵坊弁慶】片岡亀蔵
演目(二)
風流小倉俄廓彩ふうりゅうこくらにわかのさとのいろどり
配役
【鳶頭】中村勘九郎
【鳶頭】片岡亀蔵
【鳶頭】中村橋之助
【鳶頭】中村福之助
【鳶頭】中村虎之介
【鳶頭】中村歌之助(休演:11/14)
【芸者】中村鶴松(休演:11/14〜16)
【芸者】坂東新悟
【芸者】中村七之助
夜の部
演目
通し狂言 小笠原騒動おがさわらそうどう
序幕 明神ヶ嶽芒原の場より
大詰 小笠原城内奥庭の場まで
配役
【犬神兵部】中村勘九郎
【お大の方】中村七之助
【岡田良助/小笠原遠江守】中村橋之助
【飛脚小平次】中村福之助
【奴菊平/小笠原隼人】中村歌之助
【隼人妹小萩/林数馬】中村鶴松(休演:11/15〜16)
【林数馬】片岡松十郎(代役:11/15〜16)
【隼人妹小萩】坂東新悟(代役:11/15〜16)
【小平次女房お早/中川源之助】中村虎之介
【良助女房おかの/遠江守内室お峰の方】坂東新悟
【小笠原豊前守】片岡亀蔵

>>「平成中村座 小倉城公演」の詳細はコチラ



巡業公演

令和5年(2023)11月に開催される歌舞伎の巡業公演について紹介します。

十三代目市川團十郎白猿襲名披露巡業

令和5年(2023)10月13日から11月12日まで、「十三代目市川團十郎白猿いちかわだんじゅうろうはくえん襲名披露巡業」が全国各地で開催され、十三代目を襲名した市川團十郎白猿中村梅玉なかむらばいぎょくも出演します。

十三代目市川團十郎白猿襲名披露巡業 ※公演終了
日時
令和5年(2023年)10月13日(金)~11月12日(日)
劇場
千葉、東京、茨城、兵庫、奈良、岡山、大坂、広島、宮城、岩手、北海道、神奈川、長野、山梨、高知、愛知、鹿児島、宮崎の各会場
演目(一)
君が代
松竹梅しょうちくばい
配役
【松の姫】中村児太郎
【竹の君】大谷廣松
【梅の君】中村莟玉
演目(二)
十三代目市川團十郎白猿襲名披露
口上こうじょう
出演
市川團十郎白猿
幹部俳優出演
演目(三)
歌舞伎十八番の内
毛抜けぬき
配役
【粂寺弾正】市川團十郎
【八剱玄蕃】市川右團次
【腰元巻絹】中村児太郎
【秦秀太郎】大谷廣松
【小野春風】中村莟玉
【秦民部】市川九團次
【小原万兵衛】片岡市蔵
【小野春道】中村梅玉

歌舞伎十八番「毛抜」について詳しくは以下の記事を御覧ください。

>>十三代目市川團十郎白猿襲名披露巡業の詳細はコチラ



その他の公演

令和5年(2023)11月に行われる歌舞伎役者のその他の公演について紹介します。

坂東玉三郎能楽堂特別舞踊公演

令和5年(2023)11月4日〜7日に「坂東玉三郎能楽堂特別舞踊公演」がMOA美術館能楽堂で行われます。

>>坂東玉三郎能楽堂特別舞踊公演の詳細はコチラ

坂東玉三郎 ~お話と素踊り~

令和5年(2023)11月に「坂東玉三郎 ~お話と素踊り~」が、愛知県名古屋市(11/14)、福島県郡山市(11/17)、福岡県福岡市(11/23)、大阪府八尾市(11/25)・枚方市(11/26)で行われます。

>>【愛知県名古屋市】「坂東玉三郎 ~お話と素踊り~」の詳細はコチラ
>>【福島県郡山市】「坂東玉三郎 ~お話と素踊り~」の詳細はコチラ
>>【福岡県福岡市】「坂東玉三郎 ~お話と素踊り~」の詳細はコチラ
>>【大阪府八尾市】「坂東玉三郎 ~お話と素踊り~」の詳細はコチラ
>>【大阪府枚方市】「坂東玉三郎 ~お話と素踊り~」の詳細はコチラ

松本幸四郎 歌舞伎舞踊公演「連獅子」

令和5年(2023)11月7日に、千葉県誕生150周年記念として松本幸四郎による歌舞伎舞踊公演が千葉県南総文化ホールで行われます。

>>松本幸四郎 歌舞伎舞踊公演「連獅子」の詳細はコチラ

歌舞伎以外の公演

令和5年(2023)11月に行われる歌舞伎役者が出演する歌舞伎以外の公演や舞台を紹介します。

西遊記

日本テレビ開局70年記念舞台となる「西遊記」が2023年11月から2024年1月にかけて大阪、福岡、札幌(舞台映像)、名古屋、東京で行われ、片岡愛之助が主役の孫悟空を演じます。
>>日本テレビ開局70年記念舞台「西遊記」の詳細はコチラ

まとめ:11月は吉例顔見世歌舞伎を楽しもう

 令和5年(2023)11月の歌舞伎公演は、歌舞伎座恒例の吉例顔見世大歌舞伎が開催され、6年ぶりとなる「マハーバーラタ戦記」が尾上菊之助により上演され、片岡仁左衛門は「松浦の太鼓」で主役を勤めます。中村屋は4年ぶりとなる北九州小倉での、平成中村座公演を行い、市川團十郎は引き続き襲名披露巡業で全国を廻ります。

坂東玉三郎松本幸四郎の公演も行われる11月の歌舞伎公演を楽しみましょう。

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