【初心者向け】歌舞伎のチケット取り方を解説【初めてでも安心】

歌舞伎を一度は見てみたいと思っても、まだ見たことがない初めての人にとっては、チケットをどうやって取ればいいのか悩むところですね。
歌舞伎の劇場は、どの席で見るかによって値段も変わってくるし、初心者にはあまりおすすめできない席もあります。
そこで今回の記事では、初心者の方におすすめのチケットの取り方や、初心者向けの席などをできるだけわかりやすく解説しています。
これから歌舞伎のチケットを取ろうと思っている人はぜひ参考にしてくださいね。
歌舞伎のチケットの取り方はいろいろ
歌舞伎を見られる劇場は全国にありますが、一番わかりやすく初心者にもおすすめの「歌舞伎座」をメインにチケットの取り方を紹介します。
インターネットで手軽に購入する
普段からスマホで買い物もしているという人であれば松竹のチケット販売サイトからの購入がだんぜんおすすめです!
歌舞伎座以外にも新橋演舞場や大阪の松竹座、京都の南座、名古屋の御園座のチケットも取ることができます。
以下のチケットweb松竹のサイトにアクセスし、まずは会員登録をしてください。登録後にログインすることで購入手続きができるようになります。
公演日程や時間、演目、出演する役者などもチェックしながら、自分にあった公演を見つけて購入してください。
なお、支払い方法はクレジットカード決済のみとなっています。
ネットが苦手なら電話で購入するのがおすすめ
「インターネットで買い物とかはしたことがないからちょっと心配」という方は電話で購入するのがいいでしょう。以下の番号に電話して購入手続きをしてください。
【ナビダイヤル】0570-000-489
【東京】03-6745-0888
【大阪】06-6530-0333
電話予約の支払い方法は、現金かクレジットカードになります。
受け取り方法は、劇場窓口(歌舞伎座、新橋演舞場、サンシャイン劇場、大阪松竹座、南座)かセブンイレブン、宅配便の3つがあります。
劇場窓口での受け取り期限は予約から7日間、セブンイレブンでの発券期限は予約から4日間となっています。
詳しくは以下のページでご覧になれます。
【チケットホン松竹】
劇場窓口で購入する
ネットや電話では当日券の予約はできませんが、各劇場の窓口で空席があればその場で購入することができます。
歌舞伎座、新橋演舞場、大阪松竹座、京都南座以外にも松竹の各劇場のチケット売場で販売しています。
土日や休日、初日、千秋楽などは当日券の入手は難しくなりますが、平日なら当日でも席がとれるかもしれません。
また、【一幕見席(ひとまくみせき)】という当日劇場でしか購入できない席もあります。
一幕見席について詳しくは以下の記事を御覧ください。
チケット販売サイトで購入
一般のチケット販売サイトでも歌舞伎公演を扱っているところがあります。
<チケット販売サイトの一例>
- チケットぴあ
- チケットストリート
- チケット流通センター
- チケットレンジャー
などがあります。
他にも「メルカリ」や「ヤフオク」などでも歌舞伎チケットが出品されていることもあります。
希望の公演チケットがなかなか手に入らないときは、こういうサイトで探してみるといいかもしれません。
2019年6月から不正転売禁止法が施行され、チケットを不当に高く転売することが禁止されました。オークションなどで正規の価格より高い値段で購入すると、本人確認されて入場を断られる可能性があります。今後開催される予定の市川團十郎白猿襲名披露公演はチケットの争奪戦になり、転売目的での購入が多発する可能性があります。詳しくは以下のサイトを御覧ください。
【重要】松竹のチケットに関するお知らせとご購入に関するお願い
好きな役者さんの後援会に入ってみる
歌舞伎をよく見に行かれる人には、お気に入りの役者さんができるものです。
その役者さんの後援会に入ることで、良い席を優先的に確保できるようになります。
入会金や年会費がかかりますが、好きな役者さんを応援できるので損はないでしょう。
また、松竹株式会社の株主で150株以上保有していれば、株主優待でチケットを確保することができます。
旅行会社のツアーという手もある
旅行会社が歌舞伎観劇ツアーを組むことがあります。
日時が決まっていて、座席の指定もできませんが、チケットの購入などはすべてやってくれるので安心です。
初めて見る方や遠方から来られる方にとっては、気楽に観劇できるのでいいかもしれませんね。
<歌舞伎ツアーの一例>
チケットの種類と値段は?

座椅子やお茶セットがつく一階桟敷席
チケットの値段は劇場や座席によって様々ですが、相場としては高くて2万円台、安くて3千円ぐらいになります。
歌舞伎座ではだいたい以下のような料金になります。
- 一階桟敷席・・・20,000円
- 一等席・・・・・18,000円
- 二等席・・・・・14,000円
- 三階A席・・・・6,000円
- 三階B席・・・・4,000円
初めて見る方にとってオススメの席は、三階A席のできるだけ前で向かって右側の席です。
値段も6千円と比較的安く手に入り、花道の一部と舞台全体が見渡せます。
役者さんとは少し距離がありますが、オペラグラスがあれば問題ないでしょう。
一階桟敷席はペア席になっており、テーブルつきでお茶などのサービスもついています。下手側は花道が目の前に見られるので迫力満点、ちょっとセレブ感を味わえる席ですが、値段が高いということと、他のお客さんからも「見られる」席なので初心者の方には不向きです。
一等席、二等席もそれなりの値段なので、初めて見るにはちょっと出しづらいところがあります。
三階B席は安いのは魅力的ですが、もっとも舞台から遠くなるし、花道も見にくくなってしまいます。
以上のことを踏まえると、やはり「三階A席 前から三列目まで 向かって右側」の席が、初心者が見るのに最適な席ではないでしょうか。
チケットがなかなか取れないときは一幕見席がオススメ!
できるだけ安く歌舞伎を見たい人や、ちょっとだけ雰囲気を味わってみたい人、自分の好きな演目だけ見たい人などには、一幕見席がオススメです。
通常の歌舞伎公演は昼の部と夜の部に別れており、それぞれ3〜4幕ぐらいで構成されています。
一幕見席はまさにその「一幕」だけを見ることができる席です。
歌舞伎座では4階が一幕見席となっており、立ち見も合わせて150席ほどが準備されています。
予約はできないので当日窓口に並んで買わなければなりませんが、500円〜2,500円ぐらいで歌舞伎が手軽に味わえるところが嬉しいですね。
歌舞伎初心者で一幕見席を利用してみたい人は以下のページを御覧ください。
まとめ
歌舞伎のチケットの取り方を、歌舞伎座を例に紹介しましたがいかがでしょうか?
インターネット、電話、劇場窓口、チケットサイトなどで購入できるし、役者さんの後援会や松竹歌舞伎会に入会することで良い席を確保しやすくなります。
座席も様々な種類がありますが、初めて見る方には三階A席をオススメします。
自分にあったチケットの取り方や、観やすい座席をしっかり押さえておいて、何度も劇場に足を運びながら、本当の歌舞伎ファンになってくださいね。