尾上松也の家系図を紹介!結婚はまだ先?飛躍を続ける歌舞伎役者の素顔

歌舞伎役者・二代目 尾上松也は、歌舞伎の舞台はもちろん、テレビドラマや映画、ミュージカル、バラエティ番組などでも活躍する人気歌舞伎役者です。
この記事では、尾上松也の家系図を中心に、父・母・妹などの家族、これまでの歌舞伎人生や結婚、豪華な交友関係、歌舞伎以外での活躍、趣味や魅力まで詳しく紹介します。
「尾上松也」を中心とした家系図――音羽屋

二代目 尾上松也の屋号は音羽屋です。音羽屋の中心となるのが尾上菊五郎家で、現在は七代目 尾上菊五郎と八代目 尾上菊五郎がともに「尾上菊五郎」を名のり、八代目菊五郎の長男が六代目 尾上菊之助を名のっています。
音羽屋にはこのほか、四代目 尾上松緑・尾上辰之助の松緑家をはじめ、坂東彦三郎、尾上右近など、多くの歌舞伎役者がいます。
松也の父・六代目 尾上松助は、二代目 尾上松緑の部屋子となって歌舞伎の世界に入り、菊五郎劇団で敵役から老け役、女形まで幅広い役を演じた名脇役です。
一方、母の河合盛恵は元新派女優で、妹の春本由香も新派で活躍する女優。さらに父方の祖父・春本泰男も新派俳優で、松也は歌舞伎と新派の両方につながる芸能一家に生まれました。
新派とは、明治時代に生まれた日本の演劇ジャンルのひとつです。江戸時代から続く歌舞伎に対し、当時の世相や人々の暮らしをリアルに描く新しいお芝居として発展したことから「新派」と呼ばれるようになりました。現在は松竹の劇団新派が、その伝統を受け継いでいます。新派の役者が歌舞伎の舞台に出演することもあります。
歌舞伎役者「二代目 尾上松也」プロフィール
| 📜 名跡 | 二代目 尾上松也(おのえ まつや) |
|---|---|
| 🎂 生年月日 | 昭和60年(1985)1月30日 満 41 歳 |
| 🖊️ 本名 | 井上 龍一(いのうえ りゅういち) |
| 📏 身長 | 178cm |
| 🎓 学歴 | 堀越高等学校 卒業 |
| ♑ 星座 | みずがめ座 |
| 🩸 血液型 | O型 |
| 🏮 屋号 | 音羽屋(おとわや) |
| 🎴 家紋 | 【定紋】抱き若松(だきわかまつ) |
| 👶 初舞台 |
平成2年(1990)5月 歌舞伎座 『伽羅先代萩』の鶴千代で二代目 尾上松也を名のり初舞台 |
| 👑 襲名歴 | 平成2年(1990)5月 二代目 尾上松也 |
| 🎭 主な歌舞伎の役 |
『仮名手本忠臣蔵』顔世御前/大星由良助 『角力場』山崎屋与五郎/放駒長吉 『寿曽我対面』曾我五郎 『熊谷陣屋』藤の方 『鳴神』鳴神上人 『弁天娘女男白浪』弁天小僧菊之助/南郷力丸 『連獅子』 コクーン歌舞伎『三人吉三』お坊吉三 『音羽嶽だんまり』音羽夜叉五郎 新作歌舞伎『あらしのよるに』ヤギめい 『マハーバーラタ戦記』阿龍樹雷王子 『義賢最期』木曽先生義賢 『与話情浮名横櫛』与三郎 『義経千本桜』佐藤忠信実は源九郎狐 新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』ユパ 新作歌舞伎『赤胴鈴之助』赤胴鈴之助 新作歌舞伎『刀剣乱舞』三日月宗近 新作歌舞伎『流白浪燦星』石川五ェ門 |
| 🏅 受賞歴・資格など |
平成3年(1991) 国立劇場特別賞 平成5年(1993) 国立劇場特別賞・歌舞伎座賞 平成8年(1996) 国立劇場特別賞 平成13年(2001) 日本映画批評家大賞 新人賞 平成23年(2011) 国立劇場奨励賞 平成24年(2012) 重要無形文化財(総合認定)・伝統歌舞伎保存会会員 平成25年(2013) 国立劇場優秀賞 平成26年(2014) ネイルクイーン2014 メンズ部門 平成28年(2016) 第37回松尾芸能賞 新人賞 平成29年(2017) 第33回浅草芸能大賞 新人賞 |
| 🎧 趣味 | 野球(やること)・映画鑑賞・舞台鑑賞・ディズニー・スイーツ・スニーカー・ボードゲーム・キャンドル(日本キャンドル協会理事) |
| 😊 愛称 | マッティ |
| 🌐 公式サイト | 尾上松也 公式サイト |
| 🏢 所属 | 松竹エンタテインメント |
尾上松也の歌舞伎人生
二代目 尾上松也が、天才子役と呼ばれた幼少期から、父・松助の死という大きな試練を乗り越え、自ら活躍の場を切り開いて現在の地位を築くまでの歌舞伎人生を紹介します。
5歳~突然決まった初舞台から「天才子役」へ

二代目 尾上松也は、1985年1月30日、歌舞伎役者・六代目 尾上松助と、元新派女優の河合盛恵の長男として東京都に生まれました。
父・松助は菊五郎劇団で活躍した歌舞伎役者で、祖父の春本泰男も新派俳優という芝居に縁の深い家庭でしたが、両親は当初、松也を歌舞伎役者にするつもりはなかったといいます。
転機が訪れたのは5歳のとき。父・松助の襲名披露を前に、当時の松竹会長から出演を勧められたことをきっかけに、急遽初舞台が決定。それまで歌舞伎の稽古をしたこともなかった松也は、1990年5月、歌舞伎座『伽羅先代萩』の鶴千代役で二代目 尾上松也を名のり初舞台を踏みました。
このとき、幼なじみで現在も大親友の、中村屋・中村七之助もともに初舞台を踏んでおり、音羽屋の大看板である名女形・七代目 尾上梅幸が乳人政岡を勤めています。
その後は子役として舞台に立ち、「天才子役」と呼ばれ、将来を期待される存在となりました。しかし、中学生になると、映画や野球などに夢中になったことで歌舞伎への興味も薄れていきましたが、高校生になると再び舞台へ。両親から「どうする?」と聞かれ、松也自身が歌舞伎を続けることを選んだといいます。
20歳~父の死を乗り越え、自ら活躍の場を切り開く

歌舞伎をやることの楽しさにあらためて気づいた松也は、高校卒業後も歌舞伎を続けますが、20歳のときに大きな試練が訪れます。
2005年、父・六代目 尾上松助が59歳で死去。松也は若くして、歌舞伎の世界で自分を導いてくれる父という大きな後ろ盾を失いました。
菊五郎劇団で女形を中心に勤めていた松也でしたが、同世代には八代目 尾上菊五郎(当時・菊之助)や中村時蔵(当時・梅枝)ら名門の御曹司がいました。子役時代とは一転して思うような役がつかず、将来が見えない苦しい時期を迎えます。
そんな松也に転機をもたらしたのが、当時の市川團十郎(当時・海老蔵)でした。
2008年、23歳の松也は「四国こんぴら歌舞伎大芝居」に抜擢され、『双蝶々曲輪日記』「角力場」で、山崎屋与五郎と放駒長吉の二役を勤めます。それまで女形を勤めることが多かった松也にとって、この大役への抜擢は、立役としての可能性を大きく広げるきっかけとなりました。
また松也自身も、四代目 市川猿之助(当時・市川亀治郎)の自主公演「亀治郎の会」への出演をきっかけに、自ら舞台をつくることを決意。2009年、24歳のときに自主公演「挑む」を立ち上げました。
自主公演は、役者自身が劇場を借り、出演者やスタッフを集めるなど大きな負担を伴う一方、若手でも自らが中心となって演じたい大役に挑戦できる貴重な機会でもあります。松也は「挑む」を通して経験を重ね、与えられる役を待つだけではなく、自ら歌舞伎役者として活躍する場を切り開いていきました。
父という後ろ盾を失ったことをきっかけに、自分の力で役者としての可能性を広げていく――。この時期は、現在の尾上松也につながる大きな転換点となりました。
27歳~大役への抜擢、そして若手歌舞伎を牽引する存在へ

松也は歌舞伎以外にも活路を求め、さまざまなジャンルのオーディションを受け続けました。しかし、なかなか結果には結びつかず、歌舞伎で始めた自主公演「挑む」も決して順調なスタートではありませんでした。
自主公演では、劇場や出演者、スタッフとの交渉など、舞台に立つ以外の仕事も自分でこなさなければなりません。松也自身、最初の数年間は慣れない交渉や礼儀で失敗し、叱られることも多かったと振り返っています。
さらに当初はチケットも思うように売れず、赤字が続き、何度も「もう辞めよう」と考えたといいます。それでも、自分についてきてくれるスタッフや共演者、観客の存在に支えられ、毎年公演を継続。少しずつ観客も増え、「来年はどうするの?」と声をかけられるようになっていきました。
オーディションに落ちても挑戦を続け、赤字になっても自主公演を続ける――。そうして自らチャンスをつくり続けた松也に、再び大きな舞台で活躍する機会が訪れます。
2013年の「新春浅草歌舞伎」では、市川海老蔵(現・團十郎)が座頭を勤めるなか、『寿曽我対面』の曽我五郎という大役に抜擢されました。曽我五郎は成田屋の芸を象徴する「荒事」の代表的な役の一つです。それまで女形を勤めることも多かった松也にとって、荒事の大役を経験し、立役としての芸域を広げていく貴重な機会となりました。
翌2014年には、渋谷・Bunkamuraシアターコクーンで上演されたコクーン歌舞伎『三人吉三』に出演。中村勘九郎の和尚吉三、中村七之助のお嬢吉三とともに、松也はお坊吉三を勤めます。
松也は以前、コクーン歌舞伎『三人吉三』を観劇した際、「いつか再演されるなら、お坊吉三を松也でと思ってもらえる役者になりたい」と考えていたといいます。憧れていた役を実際に勤めることとなり、勘九郎・七之助とともに三人の吉三を演じる大きな機会となりました。
そして2015年10月には、歌舞伎座『音羽嶽だんまり』で音羽夜叉五郎を勤め、初めて配役の筆頭に名前が掲げられる「書き出し」となり、歌舞伎界での地位は確実に上がっていきます。
30歳~若手歌舞伎を牽引し、新作歌舞伎を創る側へ

2015年からは、若手俳優を中心とした「新春浅草歌舞伎」で最年長として座組を牽引。その後も中心的な存在として出演を続け、2024年の公演を最後に卒業。10年間にわたって務めたリーダー役を中村橋之助へと引き継ぎました。
こうしたなか、古典歌舞伎でも『寺子屋』の松王丸、『仮名手本忠臣蔵』の大星由良助、『勧進帳』の富樫など、次第に大きな役を任されるようになり、立役として着実に存在感を高めていきました。
一方、自ら立ち上げた自主公演「挑む」も継続。2009年の第1回からさまざまな大役に挑み続け、2021年の第10回公演をもって一区切りを迎えます。最後の公演では、父・松助が子役時代にテレビドラマで主演した『赤胴鈴之助』を新作歌舞伎として上演。松也自身が鈴之助を勤め、親友でもある俳優・生田斗真もライバル役として出演。チケットは販売直後に売り切れるほどの盛況となりました。
さらに松也は、古典歌舞伎だけでなく、新たな題材を歌舞伎にする作品にも積極的に出演していきます。2019年には新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』でユパ、2023年には『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』でシーモアを勤めました。
そして同じ2023年、松也自身が企画段階から携わった新作歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』を新橋演舞場で上演。主演の三日月宗近を演じるとともに、尾上菊之丞と初めて歌舞伎の演出にも挑戦しています。
古典でも大役への挑戦は続き、2024年6月の博多座『東海道四谷怪談』では民谷伊右衛門を勤めるなど、立役としてさらにスケールを広げていきます。
2024年から2025年にかけては、歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』に出演。松本幸四郎とダブルキャストを組み、主人公のライとサダミツを交互に演じました。劇団☆新感線の人気作を新たな歌舞伎として生まれ変わらせた作品で、松也はここでも新しいスタイルの歌舞伎に挑戦しました。
2025年5月には、八代目尾上菊五郎・六代目尾上菊之助襲名披露となる歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」に出演。『弁天娘女男白浪』で南郷力丸を勤め、音羽屋にとって大きな節目となる襲名披露の舞台を支えています。
そして2025年7月には、早くも『刀剣乱舞』の第二弾となる新作歌舞伎『刀剣乱舞 東鑑雪魔縁』を上演。7月の新橋演舞場を皮切りに、8月まで3会場を巡る公演となり、松也が手がける『刀剣乱舞』は新作歌舞伎としてさらなる広がりを見せました。
2026年~古典の大役が続く!さらなる飛躍へ

そして2026年、松也は古典歌舞伎でも大役を相次いで勤めます。6月には約1年ぶりの出演となる歌舞伎座で『盟三五大切』の薩摩源五兵衛と笹野屋三五郎を中村勘九郎とのダブルキャストで主演。
さらに翌7月の歌舞伎座では、『御浜御殿綱豊卿』で徳川綱豊卿を、なんと当代を代表する立役で人間国宝でもある片岡仁左衛門とのダブルキャストで勤めています。
20歳で父という後ろ盾を失い、自主公演「挑む」で自ら活躍の場をつくるところから歩んできた松也。現在は新作歌舞伎を企画・主演・演出する創り手として活躍する一方、古典歌舞伎でも第一線の役者たちと並んで大役を任される存在となってきました。
さらにその活躍は歌舞伎だけにとどまらず、テレビドラマや映画、ミュージカルなどの舞台、声優、さらには歌手としての音楽活動にまで広がっています。
40代を迎え、歌舞伎では古典から新作まで、さらにジャンルを越えて活躍の幅を広げ続ける尾上松也。これからどんな役に挑み、どんな新しい歌舞伎を見せてくれるのか、さらなる活躍が楽しみです。
尾上松也は結婚してる?前田敦子との噂と変化する結婚観

2026年現在、尾上松也は結婚しておらず独身です。
松也といえば、過去に元AKB48の前田敦子との交際が大きく報じられたことがあります。二人は2013年ごろから交際を始めたとされ、一時は結婚の可能性も取り沙汰されましたが、その後破局しています。
では、松也自身は結婚についてどう考えているのでしょうか。これまでのテレビ番組での発言を振り返ってみると、松也の結婚に対する意識は、年齢や周囲の環境とともに少しずつ変化していることがわかります。
2020年2月4日放送のテレビ朝日系『川柳居酒屋なつみ』では、結婚願望について「すごいあります」と回答。寂しがり屋であることや、周囲が結婚すると羨ましく感じることを明かしています。
ところが、その理由を聞いていくと、「嫁が」「子供が」と言ってみたい、さらには「何より、結婚式したい」と発言。宇賀なつみから、結婚したい理由がすべて「人からどう見られるか」だとツッコまれていました。
このころは結婚願望そのものはかなり強かったものの、その理由は少々不純(?)だったようです。
それから3年後、2023年6月18日放送のTBS系『ドーナツトーク』では、結婚願望について次のように語っています。
2020年には結婚そのものへの憧れが強かった松也ですが、このころになると、周囲が次々と結婚していくなかで「自分もそろそろ結婚した方がいいのでは」という、より現実的な意識に変わっていたようです。
さらに「どんな女性がタイプなんですか?」と聞かれると――。
結婚相手に細かな条件はないものの、友人との付き合いを非常に大切にする松也だけに、自分の仲間たちとも仲良くできることだけは譲れない条件のようです。
ところが、40歳を迎えた2025年6月8日放送のフジテレビ系『ボクらの時代』では、結婚への意識が再び変化していることを明かしています。
妹の春本由香に子供が誕生したことで、松也はこんな心境を語りました。
妹が結婚し、さらに子供が誕生したことで、「自分も結婚しなければ」という気持ちは以前よりも薄くなった様子。松也自身も「肩の荷が下りた」と表現しており、結婚に対する意識はむしろ少し遠のいているようです。
こうして振り返ってみると、2020年には「結婚したい」、2023年には「そろそろ結婚した方がいいのかな」、そして2025年には「肩の荷が下りた」と、松也の結婚観はその時々の環境によって変化しています。
現在のところ結婚を急いでいる様子はなさそうですが、これまで何度も心境が変わっているだけに、この先どうなるかはわかりません。果たして尾上松也が結婚する日は来るのでしょうか。今後も目が離せません。
生田斗真とは大親友!豪華すぎる尾上松也の交友関係
尾上松也は堀越高等学校の卒業生です。当時の同級生には俳優の生田斗真がおり、1学年上には中村七之助や松本潤、下の学年には城田優や山下智久など、現在も第一線で活躍する顔ぶれがそろっていました。
なかでも松也と生田斗真は、高校時代から現在まで続く大親友。高校時代には、ほぼ毎日のようにどちらかの家から一緒に学校へ通っていたほど仲が良く、いつか一緒に舞台に立つことも話していたといいます。
そんな二人の夢が実現したのが、2021年に上演された松也の自主公演「挑む Vol.10 ~完~」でした。
松也が父・六代目 尾上松助ゆかりの作品『赤胴鈴之助』を新作歌舞伎として上演し、主人公の赤胴鈴之助を演じる一方、生田は鈴之助の兄弟子でありライバルとなる竜巻雷之進役で出演。
歌舞伎初挑戦とは思えない堂々とした演技を見せ、歌舞伎役者顔負けの見事な見得や六方も披露! 親友・松也がつくり上げた歌舞伎の舞台で、大きな存在感を見せました。
歌舞伎界にも高校時代からの親友がいます。1学年上の中村七之助とは、高校時代からカラオケに行くなど親しく、現在は互いの舞台を観て率直に感想を言い合う間柄。松也にとって、芝居について本音で語り合える貴重な存在となっています。
実は、松也がミュージカルに挑戦するようになったきっかけにも、七之助の存在があったそうです。
もともと松也はミュージカルがあまり好きではなかったそうですが、『ライオンキング』を観たことでその魅力にハマるように。
その後、七之助とカラオケに行くと、二人でミュージカルソングばかり歌うようになり、そんな松也を見た七之助から「ミュージカルやってみたら?」と言われたことが、実際にミュージカルへ挑戦するきっかけになったといいます。
さらに高校の後輩だった城田優とは、卒業後も親交が続き、松也がミュージカルなどへの出演を通じて親しくなった山崎育三郎を加えた3人で、2019年に「IMY(あいまい)」を結成しました。
ユニット名は、I=山崎育三郎、M=尾上松也、Y=城田優の頭文字から命名。3人でコンサートやオリジナル舞台を手がけるなど、それぞれのジャンルを越えた活動を展開しています。
高校時代から続く生田斗真や中村七之助との友情、後輩の城田優、そして山崎育三郎との「IMY」。歌舞伎界だけにとどまらない幅広い交友関係も、松也がさまざまなジャンルで活躍するのを後押ししています。

ドラマ・映画からミュージカル、声優、歌手まで!歌舞伎以外でも活躍
歌舞伎役者として活躍する尾上松也ですが、その活動は歌舞伎だけにとどまりません。テレビドラマや映画、ミュージカルなどの舞台、声優、さらには歌手としての音楽活動まで、実に幅広いジャンルで活躍しています。
テレビドラマでは、『半沢直樹』やNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など数多くの話題作に出演。一方で、『さぼリーマン甘太朗』『課長バカ一代』『まったり!赤胴鈴之助』などでは主演を務め、真面目な顔でとことんバカバカしいことを演じるコメディ俳優としての才能も発揮しています。
映画では、2021年公開の『すくってごらん』で映画初主演。東京から奈良へ左遷されたエリート銀行員・香芝誠を演じ、百田夏菜子と共演しました。そして2026年9月公開の映画『八つ墓村』で主役の金田一耕助を演じるなど、映像俳優としても活躍の場を広げています。
舞台では歌舞伎とはまったく異なるミュージカルにも挑戦。『ロミオ&ジュリエット』などに出演し、2025年から2026年にかけて上演されたミュージカル『エリザベート』では、物語の狂言回しとなるルイジ・ルキーニを演じました。
また、2026年には三谷幸喜作・演出のミュージカル『新宿発8時15分』に出演。さらに秋には、源義経が戦国時代へタイムスリップし、織田信長に仕えるという異色の時代劇『桶狭間の義経』で源義経を演じるなど、歌舞伎とは異なる舞台でも活躍を続けています。
そして、松也の名前を一般にも広く知らしめた仕事の一つが声優です。
ディズニー映画『モアナと伝説の海』では、半神半人の英雄マウイの日本語吹替を担当。劇中歌「俺のおかげさ」も自ら歌い、そのパワフルな歌声でも注目を集めました。
さらに音楽活動では、山崎育三郎、城田優とともに「IMY(あいまい)」を結成し、コンサートやオリジナル舞台を開催。
松也個人でも、2022年に主演したドラマ『まったり!赤胴鈴之助』の主題歌「RED」を自ら歌い、アーティストとして配信リリースしています。
映画やドラマではシリアスな役からコメディまで演じ、舞台ではミュージカルに飛び込み、ディズニー作品では歌いながらマウイを演じ、さらには自ら音楽活動まで始めてしまう――。歌舞伎という本業がありながら、これだけ異なる世界に次々と飛び込んでいく松也のバイタリティーには驚かされます。
さらに松也は、出演するだけでなく、自主公演「挑む」を立ち上げ、新作歌舞伎『刀剣乱舞』の企画・演出や「IMY」での舞台制作など、自ら作品をプロデュースする立場にも挑戦しています。
ジャンルにとらわれず、面白そうなことにはどんどん挑戦していく――。そんな旺盛な好奇心と行動力こそが、現在の幅広い活躍につながっているようですね。
スイーツからスニーカー、キャンドルまで!多彩すぎる趣味

歌舞伎以外でもさまざまな分野で活躍する尾上松也ですが、私生活でもとにかく多趣味。テレビ番組でも趣味の話で盛り上がることが多く、どうやら一度ハマると、とことん突き詰めてしまう性格のようです。
なかでも有名なのが「スイーツ」好き。2017年のドラマ『さぼリーマン甘太朗』では、仕事をサボって甘味処を巡るスイーツ好きの主人公を演じましたが、実際の松也自身も甘いものには目がなく、「スイーツ男子」を自称するほどです。
2014年に行われた自主公演「挑む」では、日本橋老舗江戸文化研究會や佐賀県とのコラボレーションで、なんと「有田焼風鈴(ぷりん)あんみつ」をプロデュース。趣味のスイーツを仕事にまでつなげています。
さらに、とんでもないことになっているのが「スニーカー」。かつては100足を超えるスニーカーを所有していると紹介していましたが、その後も増え続け、2023年には300足以上を所有するほどに。置き場所に困り、専用のスニーカー部屋までつくってしまったというから驚きです。
先にスニーカーにハマっていた中村虎之介とともに歌舞伎界へスニーカーブームを広めようとしており、親友の中村七之助は、松也との車での移動中に約3時間もスニーカー愛を聞かされ続け、ついには自身もスニーカーにハマってしまったとか。
そして、もう一つ松也が愛してやまないのが「キャンドル」です。自宅には100個ほどのキャンドルを所有し、夜には火を灯して楽しむほどのキャンドル好き。趣味の域を飛び越え、現在は日本キャンドル協会の理事まで務めています。
ほかにもディズニー、野球、映画・舞台鑑賞、ボードゲームなど趣味は実に多彩です。
そんな松也の「好き」を思い切り詰め込んだ番組が、2022年にスタートしたBS松竹東急『松也Pの◯◯◯』。松也自身がプロデューサーとなり、自分が興味を持ったことを自由に企画して楽しむという、まさに松也のための番組でした。
スイーツが好きならプロデュースし、スニーカーが好きなら300足以上集め、キャンドルが好きならついには協会の理事にまでなってしまう――。何かに興味を持つと、とことん夢中になってしまうのが尾上松也という人のようです。
40歳を過ぎても少年のように新しい「好き」を見つけて楽しむ松也。次はいったい何にハマるのか、ちょっと楽しみですね。
尾上松也の3つの魅力!
5歳で初舞台を踏んでから歌舞伎役者として成長し、現在では古典の大役を勤める一方、ドラマや映画、ミュージカル、声優、音楽まで幅広く活躍する尾上松也。
そんな松也の魅力をあえて表現すると、
「華のある容姿とよく通る声」
「自ら道を切り開く情熱と行動力」
「少年のような茶目っ気とユーモア」
この3つではないでしょうか。
歌舞伎役者として大きな武器となっているのが、舞台映えする華のある容姿と、よく通る声です。特に二枚目や和事の役では、その華やかさと声が舞台での存在感をさらに高めています。
そして松也を語るうえで欠かせないのが、自ら道を切り開いてきた情熱と行動力です。20歳で父・六代目尾上松助を亡くし、思うような役がつかない時期を経験しながらも、歌舞伎以外のオーディションを受け続け、24歳で自主公演「挑む」を立ち上げました。
その挑戦し続ける姿勢は現在にもつながっており、新作歌舞伎『刀剣乱舞』では企画段階から携わって主演・演出を務め、歌舞伎以外でも山崎育三郎、城田優と「IMY」を結成するなど、自分が面白いと思ったことを、自ら動いて形にしてしまうバイタリティーがあります。
そして、40歳を過ぎても少年のような茶目っ気とユーモアを持ち続けているところも大きな魅力です。
歌舞伎は伝統芸能ということもあり、やや堅苦しいイメージもありますが、松也は『課長バカ一代』『まったり!赤胴鈴之助』といったコメディ作品では、とことんバカバカしいことにも全力。私生活でもスイーツに夢中になり、スニーカーを300足以上集め、キャンドルにハマれば日本キャンドル協会の理事にまでなってしまうなど、好きなものには一直線です。
舞台に立てば華があり、自ら道を切り開く強さを持ちながら、いつまでも少年のように新しいことを面白がれる。そこが、尾上松也という歌舞伎役者の大きな魅力ではないでしょうか。
父・母・妹も俳優!尾上松也の家族
尾上松也の家族も、なかなか個性的な人物ぞろいです。父・六代目 尾上松助は菊五郎劇団を支えた名脇役、母・河合盛恵と妹・春本由香は新派の女優。松也の行動力や舞台度胸にも通じる、家族それぞれの興味深いエピソードを紹介します。
父・六代目 尾上松助は菊五郎劇団の名脇役
松也の父・六代目 尾上松助は、新派俳優・春本泰男の長男として生まれ、1954年6月、歌舞伎座『源氏物語』の薫の君、『南蛮寺門前』の常丸で初代 尾上緑也を名のり初舞台。二代目 尾上松緑の部屋子となり、歌舞伎役者としての修業を重ねました。
子役時代の松助は、歌舞伎だけでなくテレビでも人気を集めています。なかでも代表作となったのが、武内つなよしの人気漫画を原作とする『赤胴鈴之助』です。
1957年から放送されたラジオドラマ、テレビドラマで人気を博した『赤胴鈴之助』。テレビ版では、松助が主人公の少年剣士・鈴之助を演じ、子どもたちの人気者となりました。
ちなみにテレビ版には、当時12歳だった吉永小百合も出演。吉永にとって、この作品がテレビデビュー作となりました。
テレビ版はスタジオからの生放送だったため、現在は映像資料が残されていません。さらに、松也の家にあった父・松助の『赤胴鈴之助』出演当時の写真も火事で焼失してしまったといい、松也自身も父が演じる鈴之助の姿をほとんど見たことがないそうです。
翌1958年には新宿松竹座で舞台化され、三代目市川左團次ら菊五郎劇団の俳優たちが脇を固めるなか、舞台でも松助が鈴之助を演じています。
しかも、この『赤胴鈴之助』は単なる人気作品ではなく、当時低迷していた歌舞伎界にも大きな影響を与えたようです。松也は後年、歌舞伎関係者から聞いた父の『赤胴鈴之助』について、次のように語っています。
その後は歌舞伎の舞台を中心に活躍し、1971年に二代目 尾上松鶴を襲名して名題昇進。1990年5月には、歌舞伎座『御所五郎蔵』の五郎蔵を勤め、六代目 尾上松助を襲名しました。
二代目松緑のもとで長年修業を重ね、松緑の没後は菊五郎劇団の中堅として七代目 尾上菊五郎を支えました。よく通る声を持ち味に、敵役から女形まで幅広く演じ、松助襲名後は『仮名手本忠臣蔵』六段目の源六、『直侍』の丑松、『魚屋宗五郎』の父・太兵衛など、老け役にも芸域を広げ、菊五郎劇団を支える名脇役として活躍しました。
また、後進の育成にも熱心で、国立劇場の歌舞伎俳優研修では講師を務め、特に歌舞伎の化粧の指導に尽力しました。2005年に入って病気のため休演を余儀なくされてからも研修生への指導を続け、同年11月、新橋演舞場『児雷也豪傑譚話』の仙素道人で舞台に復帰。千穐楽まで勤めましたが、これが最後の舞台となり、同年12月、59歳で亡くなりました。
母・河合盛恵は大河ドラマを辞退して松也を出産
松也の母・河合盛恵は元新派女優です。幼いころから女優に憧れ、高校卒業を前に自ら履歴書を持って松竹演劇部を訪れ、「私を新派の女優にしてください!」と直談判。当時の松竹関係者からも「そんなことをする人は前代未聞」と驚かれたそうですが、その行動力で本当に新派入りを果たし、初代水谷八重子に弟子入りしました。
その後、坂東玉三郎に見いだされ、化粧などの指導を受けながら女優として頭角を現します。1985年にはNHK大河ドラマ『春の波涛』への出演が決まり、女優として大きく飛躍しようとしていました。
ところが、そのタイミングで交際していた六代目尾上松助との間に子どもを授かります。当時の大河ドラマへの出演は女優にとって大きなチャンスでしたが、盛恵は出演を辞退して子どもを産むことを決断。NHKからも「大河を断った女優なんて前代未聞」と驚かれたといいます。その子が尾上松也でした。
松助との出会いは、1984年に共演した坂本龍馬を題材とする舞台『寺田屋お登勢』。その縁から、生まれた長男には龍馬の「龍」の一字を取って「龍一」と名付けました。
ちなみに松也を歌舞伎役者にすることは、両親とも当初は考えていませんでした。松助自身が歌舞伎の家の出身ではなかったため、松也にも踊りすら習わせていなかったといいます。それが5歳のとき、松助の襲名披露を前に松竹の永山武臣会長の一声で突然初舞台が決定。松也は『伽羅先代萩』の鶴千代という大役にも動じず、持ち前の舞台度胸を発揮しました。
自ら松竹へ乗り込んで女優への道を切り開き、人生を左右する決断にも迷わず飛び込んだ盛恵。現在の松也に見られる「まずやってみる」という行動力と度胸は、母親譲りなのかもしれません。
妹・春本由香も新派女優!兄に負けず肝が据わっている?
松也の妹・春本由香も、祖父・春本泰男と同じ「春本」の名で、新派を中心に活動する女優です。父・松助を早くに亡くしたこともあり、兄・松也を父親のように慕って育ちました。松也がミュージカルに出演した際に付き人を務めたことをきっかけに、自身も女優を目指すようになります。
2016年には「九月新派特別公演」で兄妹共演を果たし、2020年には松也主演のテレビドラマ『課長バカ一代』でも共演。プライベートでは2022年に俳優の吉永秀平と結婚し、2025年5月6日に第1子となる男の子を出産しました。
そんな由香も、兄・松也に負けず、なかなか肝が据わっています。
2025年、尾上右近から自主公演「第九回 研の会」への出演を依頼されたのは、なんと第1子を出産する直前。高校の同級生でもある右近から「7月に出てもらえる?」という、右近自身が「メチャクチャなオファーでした(笑)」と振り返るほどの依頼を受けます。
ところが由香は「大丈夫、大丈夫」とほぼ二つ返事で快諾。5月6日に長男を出産すると、約2か月後には予定通り『研の会』の舞台に出演しました。
自ら女優への道を切り開いた母・盛恵、歌舞伎以外の世界にも次々と飛び込む松也、そして出産直前の出演依頼まで引き受けてしまう由香。松也の家族は、どうやら行動力と度胸も共通しているようです。
尾上松也の出演情報
尾上松也の出演情報を紹介します。
2026年10月 歌舞伎出演情報
2026年10月の【その他の公演】に尾上松也が出演します。 詳しくは以下の記事をご覧ください。
2026年11月 歌舞伎出演情報
2026年11月の【その他の公演】に尾上松也が出演します。 詳しくは以下の記事をご覧ください。
尾上松也ら若手歌舞伎俳優が集結!『KABUKI HOPE』発売中!
歌舞伎の未来を担う若手俳優たちを特集したムック『KABUKI HOPE』が、2026年6月29日に発売されました。本書には、尾上松也の他に、中村壱太郎、尾上右近、中村隼人、中村莟玉、市川團子、市川染五郎、尾上辰之助、中村勘太郎らが登場します。セブンネット限定版では、市川團子フォトカード2枚の特典付きです。
尾上松也主演DVD
尾上松也が見られるDVDはこちら。
まとめ:尾上松也は自ら道を切り開き続ける歌舞伎役者!
二代目尾上松也の家系図を中心に、歌舞伎役者としての歩みや結婚、交友関係、歌舞伎以外での活躍、趣味や魅力まで紹介しました。
新派と歌舞伎につながる芸能一家に生まれ、5歳で初舞台を踏んだ松也。20歳で父・六代目尾上松助を亡くしてからは、自主公演「挑む」を立ち上げるなど、自ら活躍の場を切り開いてきました。
現在では古典歌舞伎の大役を次々と勤める一方、新作歌舞伎の企画・演出にも挑戦。さらにドラマや映画、ミュージカル、声優、音楽など、その活躍は歌舞伎の枠を大きく越えています。
40代を迎え、歌舞伎役者としてますます存在感を増している尾上松也。これからどんな役に挑み、どんな新しい姿を見せてくれるのか、今後の活躍にも注目です。
参考資料
尾上松也の記事に関する内容は、主に以下の資料やウェブサイトを参考にさせていただきました。
【ウェブサイト🌐】
「歌舞伎公式総合サイト『歌舞伎美人』」
「歌舞伎オンザウェブ」
「尾上松也 公式サイト」
「尾上松也、20歳で訪れた“試練”。父を失い一門の大黒柱に「自分がなんとかしないと…」」
「スポニチアネックス」
「歌舞伎俳優 尾上松也さん|人生のモットーは、“継続は力なり”」
「Bunkamura25周年記念 渋谷・コクーン歌舞伎 第十四弾「三人吉三」」
「尾上松也が語る“結婚したい理由”に共演者ツッコミ「全てが不純」」
「【尾上右近】出産直前に、尾上松也の妹・春本由香へ出演オファー「メチャクチャなオファーでした(笑)」 自主公演『研の会』」
「尾上松也の母「息子は大河とひきかえに生まれてきた子」」
【書籍📚】
「若手歌舞伎」
「かぶき手帖」
「尾上松也自主公演『挑む Vol.10 〜完〜』プログラム」
【テレビ📺】
「ボクらの時代(フジテレビ)」
「ドーナツトーク(TBS)」
「川柳居酒屋なつみ(テレビ朝日)」
「人生最高レストラン(TBS)」











