【2022年1月】歌舞伎公演情報 令和四年の歌舞伎始めの舞台はこれだ!

【2022年1月】歌舞伎公演情報 令和四年の歌舞伎始めの舞台はこれだ!

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令和4年(2022年)1月歌舞伎公演情報を、劇場演目配役などについて紹介していきます。

令和4年1月の歌舞伎座は、「壽 初春大歌舞伎」として、これまでと同様の三部構成で行われます。新年の最初を飾る第一部で中村獅童なかむらしどうの長男・陽喜はるきくんが4歳で初お目見得が行われると、第二部では「春の寿はるのことぶき」で中村梅玉なかむらばいぎょく中村鴈治郎なかむらがんじろうが円熟の舞踊を披露し、「艪清の夢ろせいのゆめ」では松本幸四郎まつもとこうしろうが主役を勤めます。第三部では「難有浅草開景清ありがたやはながたつどうあけのかげきよ」に尾上松也おのえまつやなど若手花形役者が登場し、市川猿之助いちかわえんのすけ義経千本桜よしつねせんぼんざくらでお家芸の源九郎狐で宙乗りを演じます。

国立劇場では尾上菊五郎おのえきくごろうが「南総里見八犬伝なんそうさとみはっけんでん」を披露し、大阪松竹座では「坂東玉三郎ばんどうたまさぶろう 初春特別舞踊公演」が開催され、新橋演舞場では今年も市川海老蔵いちかわえびぞうが登場し、新作歌舞伎「プペル ~天明の護美人間~」が上演されます。

令和四年の新年の始まりを、華やかな歌舞伎観劇で迎えるための参考にしてくださいね。

歌舞伎座

「壽 初春大歌舞伎」が開催されている2022年1月の歌舞伎座
2022年1月、歌舞伎の総本山とも言える歌舞伎座で行われる「壽 初春大歌舞伎」の公演情報を紹介します。

歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」

歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」 ※公演終了
日時
令和4年(2022年)1月2日(日)~27日(木)
※休演日 11日(火)、19日(水)
※第一部のみ14日休演
チケット発売日
「松竹歌舞伎界」ゴールド会員:12月11日(土)~
「松竹歌舞伎界」特別会員:12月12日(日)~
「松竹歌舞伎界」会員:12月13日(月)~
一般販売:12月14日(火)~
窓口販売・お引取り:12月16日(木)~
劇場
歌舞伎座

第一部 「一條大蔵譚」「祝元禄花見踊」

第一部では、中村勘九郎なかむらかんくろう中村七之助なかむらしちのすけ兄弟と中村獅童なかむらしどうが登場する「一條大蔵譚いちじょうおおくらものがたり」が上演され、「祝元禄花見踊いわうはるげんろくはなみおどり」では、4歳になる獅童の長男・陽喜はるきくんの初お目見得が行われます。

※中村虎之介がPCR検査で陽性反応が出たため1/15から休演となりましたが、1/23から復帰しました。また、中村扇雀、中村七之助、中村橋之助、中村福之助、中村歌之助も濃厚接触者であることから大事をとって休演となりましたが、橋之助、福之助、歌之助は1/20から、扇雀、七之助は1/23から復帰しました。
※中村芝翫がPCR検査で陽性反応が出たため1/27の公演を休演し、代役を松本幸四郎が勤めました。

上演開始時間
午前11時~
演目(一)
一條大蔵譚いちじょうおおくらものがたり
檜垣
奥殿
配役
【一條大蔵長成】中村勘九郎
【吉岡鬼次郎】中村獅童
【鳴瀬】中村歌女之丞(1/2〜1/13,1/23〜)
澤村國久(代役:1/15〜1/22)
【お京】中村七之助(1/2〜1/13,1/23〜)
中村京蔵(代役:1/15〜1/22)
【常盤御前】中村扇雀(1/2〜1/13,1/23〜)
中村歌女之丞(代役:1/15〜1/22)
演目(二)
祝元禄花見踊いわうはるげんろくはなみおどり
配役
【真柴久吉】中村獅童
【山三】中村勘九郎
【阿国】中村七之助(1/2〜1/13,1/23〜)
【若衆雪之丞】中村橋之助(1/2〜1/13,1/20〜)
【同 月之丞】中村福之助(1/2〜1/13,1/20〜)
【同 花之丞】中村虎之介(1/2〜1/13,1/23〜)
【同 松之丞】中村歌之助(1/2〜1/13,1/20〜)
【奴喜蔵】小川陽喜(初お目見得)
※1/15〜1/22は演出を変更して上演。

>>歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」の詳細はコチラ

第二部 「春の寿」「艪清の夢」

第二部では「春の寿はるのことぶき」で、中村梅玉なかむらばいぎょくらが初春を祝うのに相応しい舞踊を披露します。もう一つの演目「艪清の夢ろせいのゆめ」では、松本幸四郎まつもとこうしろうが不思議な夢の物語を演じます。

上演開始時間
午後2時30分~
演目(一)
春の寿はるのことぶき
「三番叟」
「萬最」
配役
《三番叟》
【翁】中村梅玉
【三番叟】中村芝翫(1/2〜1/26)
松本幸四郎(代役:1/27)
【千歳】中村魁春
《萬歳》
【翁】中村又五郎
【才造】中村雁治郎
演目(二)
艪清の夢ろせいのゆめ
配役
【艪屋清吉】松本幸四郎
【横島伴蔵/盗賊唯九郎】中村錦之助
【清吉女房おちょう/傾城梅ヶ枝】片岡孝太郎
【お臼】中村壱太郎
【貸物屋六助/杵造】大谷廣太郎
【下男太郎七/捨金番福六】中村吉之丞
【八百屋女房おみね】澤村宗之助
【米屋勘助】中村松江
【安藝の内侍】市川高麗蔵
【紺屋手代黒八/番頭作左衛門】大谷友右衛門
【家主六右衛門/鶴の池善右衛門】中村歌六

>>歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」の詳細はコチラ

第三部 「岩戸の景清」「義経千本桜」

第三部では、尾上松也おのえまつやらの若手花形役者が集う「岩戸の景清いわとのかげきよ」が上演されます。もう一つの演目、歌舞伎三大名作の一つ「義経千本桜 川連法眼館かわつらほうげんやかた」では、市川猿之助いちかわえんのすけが源九郎狐を演じ、得意の宙乗りを披露します。

※尾上松也がPCR検査で陽性反応が出たため1/14から休演となり、市川猿弥が代役を勤めていましたが、1/22から松也が復帰し本来の配役での上演となります。

上演開始時間
午後6時〜
演目(一)
難有浅草開景清
岩戸の景清いわとのかげきよ
配役
【悪七兵衛景清】尾上松也(1/2〜1/13,1/22〜)
市川猿弥(代役:1/14〜1/21)
【北条時政】坂東巳之助
【江間義時】中村種之助
【和田義盛】中村隼人
【千葉介常胤】中村莟玉
【衣笠】中村米吉
【朝日】坂東新悟
【秩父重忠】中村歌昇
演目(二)
義経千本桜よしつねせんぼんざくら
川連法眼館かわつらほうげんやかた
配役
【佐藤忠信/忠信実は源九郎狐】市川猿之助
【静御前】中村雀右衛門
【駿河次郎】市川猿弥
【亀井六郎】市川弘太郎
【局千寿】市川寿猿
【飛鳥】市川笑也
【源義経】市川門之助
【川連法眼】中村東蔵

>>歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」の詳細はコチラ

歌舞伎演目「景清」「義経千本桜 川連法眼館(四の切)」について詳しくは以下の記事を御覧ください。




国立劇場

国立劇場
国立劇場では今年も尾上菊五郎率いる菊五郎劇団による通し狂言で新年の幕を開けます。国立劇場開場55周年記念に上演されるのは、曲亭馬琴による名作・南総里見八犬伝なんそうさとみはっけんでんです。

令和4年初春歌舞伎公演「通し狂言 南総里見八犬伝」

南総里見八犬伝

令和4年初春歌舞伎公演「通し狂言 南総里見八犬伝」 ※公演終了
日時
令和4年(2022年)1月3日(月)~27日(木)
【開演】12時〜(14日は午後4時)
※休演日 12日(水)、20日(木)
チケット発売日
令和3年(2021年)
【電話・WEB】12月13日(月)午前10時~
【窓口】12月14日(火)
劇場
国立劇場 大劇場
演目
通し狂言
南総里見八犬伝なんそうさとみはっけんでん
五幕七場
配役
【犬山道節】尾上菊五郎
【犬坂毛野】中村時蔵
【網乾左母二郎/犬飼現八】尾上松緑
【犬塚信乃】尾上菊之助
【犬田小文吾】坂東彦三郎
【犬川荘助】坂東亀蔵
【蟇六娘浜路】中村梅枝
【犬村大角】中村萬太郎
【横堀在村】市村竹松
【甘利掻太】市村光
【犬江親兵衛】尾上左近
【軍木五倍二】市村橘太郎
【大塚蟇六】片岡亀蔵
【馬加大記】河原崎権十郎
【蟇六女房亀笹】市村萬次郎
【簸上宮六】市川團蔵
【足利成氏】坂東楽善
【扇谷定正】市川左團次

>>令和4年初春歌舞伎公演「通し狂言 南総里見八犬伝」の詳細はコチラ



大阪松竹座

大阪松竹座の新年を飾るのは、「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」です。2021年に続いての公演ですが、お年賀の「口上」から始まり、「藤娘」での優雅な舞踊、「お祭り」での華やかな舞台と見どころ満載です。新たに準備した打ち掛けを披露するなど、ファンへの心遣いも忘れない玉三郎の舞台は必見です。

坂東玉三郎 初春特別舞踊公演

坂東玉三郎 初春特別舞踊公演 ※公演終了
日時
令和4年(2022年)1月2日(日)~23日(日)
【開演】午後2時〜
※休演日 5日(水)、9日(日)、14日(金)、19日(水)
劇場
大阪松竹座
演目(一)
お年賀 口上
演目(二)
藤娘
演目(三)
お祭り
出演
坂東玉三郎

>>坂東玉三郎 初春特別舞踊公演の詳細はコチラ

歌舞伎演目「藤娘」について詳しくは以下の記事を御覧ください。




新橋演舞場

新橋演舞場では、市川海老蔵いちかわえびぞうの新作歌舞伎「プペル ~天明の護美人間~」で令和4年の幕を開けます。また、海老蔵本人は出演しませんが、企画公演「いぶき」も開催されます。

プペル ~天明の護美人間~

※舞台関係者に新型コロナウイルス陽性反応が出たため、1/19日から公演中止となりました。詳しくはコチラを御覧ください。


令和4年(2022年)の市川海老蔵の初舞台は新橋演舞場での新作歌舞伎「プペル ~天明の護美人間~」と発表されました。アニメ映画にもなった絵本「えんとつ町のプペル」を原作としており、海老蔵演じる主人公“プペル”を相手に、市川ぼたん堀越勸玄が“はる”を交互出演で演じます。

新橋演舞場「プペル ~天明の護美人間~」 ※公演終了
日時
令和4年(2022年)1月3日(月)~20日(木)
昼の部 12時~
夜の部 16時~
チケット発売日
令和3年(2021年)
松竹歌舞伎界ゴールド会員:11月22日(月)午前10時〜
松竹歌舞伎界特別会員:11月23日(火)午前10時〜
松竹歌舞伎界会員:11月24日(水)午前10時〜
一般:11月25日(木)午前10時〜
劇場
新橋演舞場
演目
プペル ~天明の護美人間~
配役
【プペル/熊八/田沼】市川海老蔵
【スーさん】市川男女蔵
【はつ】中村児太郎
【はる】市川ぼたん(交互出演)
【はる】堀越勸玄(交互出演)
【町人】大谷廣松
【泰三】市川九團次
【次郎吉】大地洋輔(ダイノジ)
【甚兵衛】片岡市蔵
【町人】市川齊入
【町人】市村家橘
【玄】市川右團次

>>新橋演舞場「プペル ~天明の護美人間~」の詳細はコチラ

市川海老蔵企画公演「いぶき、」

※主催者側の判断で「いぶき、」は公演中止となりました。詳しくはコチラを御覧ください。

2021年6月以来の二回目の公演となる「いぶき、」。今回も中村児太郎市川九團次大谷廣松らが出演し、華やかな舞踊や「与話情浮名横櫛よわなさけうきなのよこぐし切られ与三)」などの演目を披露します。

市川海老蔵企画公演「いぶき、」 ※公演中止
日時
令和4年(2022年)
1月21日(金)開演 15:30
1月22日(土)開演 11:30/15:30
1月23日(日)開演 11:30/15:30
チケット発売日
令和3年(2021年)
一般:12月17日(金)午前10時〜
劇場
新橋演舞場
演目(一)
春調娘七種はるのしらべむすめななくさ
配役
【静御前】中村芝のぶ
【曽我五郎】市川福之助
【曽我十郎】市川福太郎
演目(二)
与話情浮名横櫛よわなさけうきなのよこぐし
源氏店
配役
【切られ与三郎】市川九團次
【蝙蝠の安五郎】市川新十郎
【下女およし】市川右若
【番頭藤八】市川升三郎
【和泉屋多左衛門】市川新蔵
【妾お富】大谷廣松
演目(三)
忍夜恋曲者しのびよるこいはくせもの
将門
配役
【傾城如月実は滝夜叉姫】中村児太郎
【大宅太郎光圀】市川蔦之助

>>市川海老蔵企画公演「いぶき、」の詳細はコチラ

歌舞伎演目「与話情浮名横櫛(切られ与三)」については以下の記事を御覧ください。




市川海老蔵 新春特別公演

兵庫県のアクリエひめじ、名古屋の御園座では、令和4年(2022年)1月28日(日)〜31日(月)、「市川海老蔵 新春特別公演」が行われます。

アクリエひめじ

市川海老蔵市川九團次大谷廣松が出演する「市川海老蔵 新春特別公演」が御園座で行われます。格調のある素踊り「翁千歳三番叟おきなせんざいさんばそう」から、笑いあふれる演目「棒しばり」、最後は「男伊達花廓おとこだてはなのよしわら」で吉原を舞台にした粋な舞踊で締めくくります。

アクリエひめじ開館記念 市川海老蔵 新春特別公演 ※公演終了
日時
令和4年(2022年)
1月28日(金) 19時〜
1月29日(土) 14時〜
劇場
アクリエひめじ 大ホール
演目(一)
翁千歳三番叟おきなせんざいさんばそう(素踊り)
配役
市川海老蔵
市川九團次
大谷廣松
演目(二)
棒しばり
配役
市川九團次
大谷廣松
演目(三)
男伊達花廓おとこだてはなのよしわら
配役
市川海老蔵
市川九團次
大谷廣松

>>アクリエひめじ開館記念 市川海老蔵 新春特別公演の詳細はコチラ

御園座

御園座 市川海老蔵 新春特別公演 ※公演終了
日時
令和4年(2022年)1月30日(日)~31日(月)
【開演】13時~
劇場
御園座
演目(一)
翁千歳三番叟おきなせんざいさんばそう(素踊り)
配役
市川海老蔵
市川九團次
大谷廣松
演目(二)
棒しばり
配役
市川九團次
大谷廣松
演目(三)
男伊達花廓おとこだてはなのよしわら
配役
市川海老蔵
市川九團次
大谷廣松

>>御園座 市川海老蔵 新春特別公演の詳細はコチラ

歌舞伎演目「棒しばり」については以下の記事を御覧ください。




まとめ:令和四年のはじまりに歌舞伎を見よう

令和4年1月、新しい年の始まりを飾る歌舞伎公演情報を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
歌舞伎座は令和4年も三部制ですが、座席は二人席になり少し増えることになります。第一部で、中村獅童の長男陽喜くんの初お目見得から始まり、第二部は中村梅玉中村雁治郎の華やかな舞踊に松本幸四郎のユーモア溢れた人間ドラマが演じられ、第三部では尾上松也らの若手花形役者が集い、最後に市川猿之助がお家芸の宙乗りを披露して締めくくります。

国立劇場では尾上菊五郎大阪松竹座では坂東玉三郎が出演し、市川海老蔵新橋演舞場で新作歌舞伎「プペル ~天明の護美人間~」で新年をスタートします。

依然として感染拡大防止のために従来のような観劇はできない状態が続いていますが、年の始めを寿ことほぐために、華やかな初春の歌舞伎公演を観劇してくださいね。

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